CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 他人から見れば些細な悩みでも本人にとっては一大事。暮らしの細事から人生の転機に纏わる悩みまでカナダ留学で逞しさに磨きをかけた光浦靖子さんが答えます(全2回の1回目/続きを読む)。

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【相談】推しの店を秘密にしたい

【お悩み】
最近知ったお気に入りの喫茶店。路地裏の小さな店です。知り合いや友人に教えたいという気持ちと、混雑してほしくない、という気持ちで揺れ動いています。私って器が小さい?(25歳・女性・豆皿)

 それがファン心理というものですよね。歌手でも俳優でも、素敵なお店も、正直、メジャーになってほしくない、という気持ちありますよ。そんなことを吐露すると「お前は本当のファンでない!」と怒る人がいますが……。

 私はエレファントカシマシのファンでした。でした、になるのでしょうね。初めてエレカシを知ったのは高校生の時。雑誌宝島でのデビュー記事でした。宮本さんの写真を見て「理想が具現化した!」と腰を抜かしたのでした。そう、ルックスから入りました。まだ当時のエレカシは東京のライブハウスが中心で、愛知の片田舎に来ることなどなく、見る機会はありませんでした。進学を機に上京しましたが、新しい生活で精一杯でエレカシの存在を忘れていました。

 で、初めてエレカシを生で見たのは「悲しみの果て」をリリースした時、今はなき新宿・日清パワーステーションでのライブでした。度肝を抜かれました。お笑いの世界ですでに悩んでいた私はその曲に救われた思いでした。「珍奇男」をフジテレビに向かう道中、いつもお守りのように聴きました。

 それからファンクラブにも入り、夏の野音、冬の武道館、さいたまスーパーアリーナも、ほとんどのライブに、毎年毎年通いました。のめり込みました。が、あるライブでした。宮本さんがあまりにカッコ良く、「いかん、これ以上見たら本当に好きになってしまう。これは恋愛感情ではないか!」そう思ったのでした。

 そしてライブに行くのをやめました。こんなファンの形もあっていいのではないでしょうか。今はだいぶ落ち着いたので、たまに曲を聴いています。

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CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。