CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 誰もが抱く負の感情とそれをコントロールする難しさ。「実はそれなりに嫉妬深い」という伊藤亜和さんが語るドロドロとした心情との向き合い方とは?

 「あらゆる不幸は人と比べることから始まる」とはよく言ったもので。「私は私」と頭ではわかっていても、つい比べて苦しくなってしまう――という人も多いのでは? 負の感情に飲み込まれて、苦しんでいる人に、ままならない日々をユニークな着眼点で愛おしい物語へと紡ぎ出す、伊藤亜和さんが贈るアドバイス。


【相談】同僚の活躍を心から喜べない

【お悩み】
仲の良い友達や同僚の活躍、結婚や出産を心から喜べない自分がいます。笑顔で祝福していても内心は嫉妬でドロドロ。自分の心の狭さに自己嫌悪する日々です。(32歳・女性・マグマ)

 私もよく「嫉妬とかしなさそう」と言われるんですが、実はそれなりに嫉妬深いんです。同業の方のフォロワー数とか書店での展開のされ方とか、ついチェックしてしまいますし、本もおもしろかったらつらくなるから読まない。だから、マグマさんには共感しかありません(笑)。

 内心はチクショーと思っていても、自分に余裕があるときは相手に優しくなれますが、自分に余裕がないときは難しいですよね。一緒に喜ぶとか、私には絶対にムリ。だったら「お前ふざけんなよ、羨ましいな!」と言った方がいい。仲が良くて、それを言っても大丈夫と思える相手なら、なおさら言ってしまった方がお互いラクになると思います。

 負の感情って、溜め込みすぎるとネットでぶちまけちゃったりしがちだし。一度は消えたと思っても、また亡霊みたいに蘇ってくるもの。相手に言うのが難しいなら、誰かに話すとか、日記に書くとか、形はなんであれ吐き出して、お焚き上げみたいな感じで成仏させた方がいい。できれば剝き出しではなく、ユーモアなり毒なりでパッケージして、アウトプットすることをおすすめします。

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CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。