CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 昨今の物価高や円安、金利上昇など、揺れ動く日本経済を前に、将来への不安は尽きません。編集部に寄せられた「お金の悩み」に、投資歴30年以上を誇るパックンが答えてくれました。

» 後篇を読む


【相談】もうお金の心配なんてしたくない!

 10歳から新聞配達で家計を助け、お金のありがたみと自由の本質を学んだというパックンことパトリック・ハーランさん。投資歴30年以上の彼に、不安を手放し、人生を豊かにする「お金との付き合い方」を聞いた。

「23歳で来日して、最初は英会話学校の講師をしていました。当時の月給は20万円で、毎月10万円を奨学金の返済に充てて、2年ほどで完済しました。僕は節約をゲーム感覚で楽しんでいたので、完済後はその10万円をそのまま投資に回したんです」

 最初は知識がないまま個別株に手を出し、大やけどをした経験も。その結果、勝負するような投資はしないと決め、堅実な「インデックスファンドでの長期投資」というスタイルに行き着いたという。手堅く資産を築いてきたパックンも55歳を迎え、人生の優先順位に変化が訪れているようだ。

「老後もそう遠くない年齢になって感じることは、“お金は増やせるけど、時間は増やせない”ということ。家族も友達もいて、健康で人生を楽しめる時間は限られています。だからこそ、いまを大事にしたいですね」

 そう語る彼が心がけているのは、“毎日ちょっとだけ特別なことをする”ということ。

「昨日は息子と映画を観て、今日は卓球、明日はバレーボール、そして来週は大学時代の友人とキャンプへ。また、月1回はホームパーティを開くなど、毎日にグラデーションをつけています。ちなみに、どれも1万円かかりません(笑)。投資と同じで、小さな特別や素敵なことをコツコツ積み重ねていくと、いつの間にか豊かな人生になっていますよ」

次のページ 【相談】ちょっとした無駄遣いで自己嫌悪

CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。