CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 寝具の選び方から、家族構成・加齢による眠りの質の変化まで、睡眠の悩みは尽きないもの。前篇に引き続き三橋美穂さんに快眠メソッドを教えてもらいました。


 これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきた、快眠セラピストの三橋美穂さん。多くの人が抱える睡眠の悩みは、「ほんの少しの工夫で必ず変わる」と断言する。睡眠の質を上げる大前提として、「毎朝同じ時間に起きて朝日を浴び、体内時計を整えることが基本です」と話す。

 規則正しい生活が難しければ、寝る前の入浴やストレッチも効果的という。さらに、腰痛が気になりはじめる40代からは電動ベッドの活用も提案。自身も愛用し、頭側を8度上げて眠ることで呼吸が楽になり、寝つきがよくなったそう。

「ここで紹介した快眠のヒントは、どれも手軽に試せることばかり。同じ悩みを持つみなさんも、ぜひ取り入れてみてください」


【相談】よく寝た~! 感がなくなった気がする

年齢を重ねるうちに、睡眠の質が悪くなってきた気がします。朝からぐったり。(49歳・女性・柴犬の母)

 年齢とともに睡眠は短く浅くなり、更年期による女性ホルモンの減少も睡眠が乱れる原因になります。睡眠が浅くなる変化自体は自然なことですが、放置は禁物です。朝日を浴びる、適度な運動をする、夕飯を早めに食べる、夜は部屋を暗くする、お酒やカフェインを控えるといった生活習慣を心がけ、睡眠の質を整えていきましょう。

【相談】夜まとまって眠れず、いつも睡眠不足

6歳と3歳の子どもの母です。仕事も忙しく不規則で、平日は4、5時間睡眠。日中眠くて、効率が下がり悪循環。(40歳・女性・来世はナマケモノになりたい)

 忙しい時期の睡眠不足は15~20分の仮眠で補いましょう。座った姿勢のままだと深く眠りすぎず、スッキリ起きられます。休日の寝坊は平日の睡眠時間+1時間以内にとどめ、一度起きて朝日を浴び、朝食を摂って体内時計をリセットします。それでもまだ眠ければ、90分ほど二度寝をするのが夜の睡眠リズムを崩さないポイントです。

【相談】中途覚醒後にうまく眠れない

眠りについてから3時間くらいで必ず一度起きてしまいます。そのあと、うまく寝つけず困っています。(29歳・女性・やまやま)

 中途覚醒は、生活リズムの乱れや“冷え”による眠りの浅さ、血糖値スパイクによる交感神経の高ぶりが主な要因です。トイレに起きた場合は、廊下などで強い光を浴びると、脳が“朝だ”と勘違いすることも。体内時計のリズム、食事や運動の習慣、光による刺激など、原因を一つひとつ見直していくことで改善できるでしょう。

【相談】寝る前スマホ、ダメとわかっているのに…

ベッドの中での、SNSチェックがやめられません。気づけば、スマホ片手に寝落ち……。でも何もないと寝る前にいろいろ考えてしまって寝つけません!(42歳・女性・朝はごはん派)

 スマホのブルーライトは睡眠ホルモンの分泌を妨げるため、夜は画面の照度を落として、就寝30分前には見ないようにするのが理想です。考えごとが止まらず眠れないときは、100から順に数字を減らして数えていく「カウントダウン法」や、静かな音楽を流すのが有効。意識を別の単調なことへ向け、頭を退屈にさせてあげるとスムーズに入眠できます。

【相談】いびき、歯ぎしりが心配

パートナーのいびきがひどく、眠りを妨害され困っています。一方私は、気づかぬうちにかなり強く歯ぎしりをしているようで……。それぞれの健康も心配。(36歳・女性・Y.U.)

 いびきは、自分に合う枕選びや口閉じテープでの口呼吸防止が有効です。歯ぎしりは、嚙み合わせの悪さや、無意識の力みが主な原因。リラックスしているときは、舌が上顎にくっつき、上下の奥歯が少し離れている状態です。室内の目につく場所に「リラックス」などと書いた紙を貼って、力を抜く習慣をつけると効果的ですよ。

三橋さんおすすめアイテム

睡眠状態を把握し、“眠りの自動運転”を行う電動ベッド。大人の睡眠の質を高めてくれる。
https://activesleep.jp

快眠セラピスト
三橋美穂(みはし・みほ)さん

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。快眠グッズのプロデュースやホテルの客室コーディネート、著書執筆など幅広く活動中。特技は、頭に触れただけで、その人に合う枕がわかること。

 続きは「CREA」2026年秋号でお読みいただけます。

最初から記事を読む 「睡眠の悩みを解消したいなら、まずは環境づくりから」眠...

CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。