CREA2026年秋号の「1冊まるごと人生相談」特集が、現在好評発売中! CREA WEBではその一部を抜粋してご紹介します。

 仕事や恋愛、生活スタイル……私たちの日常は悩みだらけ! 編集部に寄せられた「ふつうの相談」を“その道”のトップ・プロフェッショナルに聞いてみたら? 返ってきたのは、なんだか安心できる、心強いアドバイスばかりでした。


【相談】LINE、Slack、メール、どんどん届いて毎日大混乱

オンラインを飛び交う膨大な指示やメッセージ。連絡ツールも増えて頭の中が大混乱!

答える人:元・航空管制官  タワーマン

元・航空管制官 タワーマンさん。
元・航空管制官 タワーマンさん。

 ひっきりなしに届くメッセージに追われているとき、あなたの頭の中は「すべての飛行機(連絡)を一度に着陸させようとしているせいで、逆にスタックしてしまっている空港」と同じ状態です。でも、何機も同時にやってきたとしても、滑走路に降りられる飛行機は1機だけ。大切なのは「脳のメモリの温存」。

 まず、メッセージが届くたびに「すぐ返さなきゃ!」と反射で動くのをやめてみましょう。管制官も飛んできた機体に片っ端から指示を出すわけではありません。機上のパイロットは自分の都合で管制官に様々な要求をしてきますが、急ぐ必要のない対応なら後回しにしたっていい。大問題にさえならなければ全部が正解。

 ただし、「覚えておかなきゃ」と思うだけで脳のメモリは食われます。タスクの管理はメモやリマインダーに任せて、頭の中のメモリは使わずセーブ。僕も管制塔では、突然のエマージェンシー連絡で“ここ一番、脳をフル回転させる瞬間”のために、キャパを温存する工夫をしていました。この余白こそが、何事にも動じない心の余裕を生むのです。

 どんな仕事でも小さなミスで大きなトラブルを招く恐れがあります。そう考えると、スピード第一であなたが理想としている“完璧主義”は果たして良いことでしょうか? 一気にどっと連絡がきたときには、頭の中で誰かをホールド(上空待機)にする勇気をもって、自分主導の交通整理を目指してみませんか?

タワーマン

1983年東京都生まれ。元・航空管制官。現在は航空系ブロガー、航空管制ゲームの実況配信者として活動。著書に『航空管制 知られざる最前線』(KAWADE夢新書)など。

 続きは「CREA」2026年秋号でお読みいただけます。

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CREA 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。