まさに再ブーム! 改めて惚れ直したあの役のあの俳優

・大泉洋(源頼朝役)

 怒りと感動のハーモニー。名演過ぎてものすごい腹立つ!

・佐藤浩市(上総広常役)

 クッ、三谷幸喜は、あの手この手で私に佐藤浩市を推してくる。背中を丸めて書写の練習をする姿は可愛すぎて反則。だからこそ、「褒められると思った場で殺される」というあの死に方はあまりにもショック!! 私は飲んでいるビールを噴水の如く吹いた。そしてすぐに『ザ・マジックアワー』という処方箋を求めたのは言うまでもない。

・中村獅童(梶原景時役)

 完璧な武士ルックスといぶし銀な演技力を持つ中村獅童。出るだけで「乱世」という時代考証に説得力を持たせる凄まじい存在感は、名付けて人間タイムマシン。どんどん時代劇に出てほしい。

・青木崇高(木曽義仲役)

 「るろうに剣心」のイメージもあり、私にとって槍が日本一似合う俳優である。額を矢で撃ち抜かれる最期はショッキング……。そういえば「平清盛」(2012年)で弁慶を演じておられた際も、やはり額を矢で撃ち抜かれていた。矢が似合うイケメン認定。

・市原隼人(八田知家役)

 押し殺すように話すのに、全セリフがしっかり聴こえるというワンダーボイスの持ち主。その声とはだけた胸で、数少ないセクシー要員の役割を果たしていた。2022年は映画『おいしい給食』(主役)、ドラマ「正直不動産」(ライバル役)、そして大和ハウスCM(ダイワマンの弟子)、すべてとびきりイカシており、私の中で市原ブーム再燃。十数年ぶりに映画『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』を観た。思わぬ青春カムバック!

2022.11.20(日)
文=田中 稲