洛中から北へ。
“海の京都”とも呼ばれる日本海に面した丹後半島には独特の食文化が息づいている。
海と山の幸、上質な水や発酵文化が育んだ丹後ならではの美食。その原風景を感じる丹後半島・宮津市エリアのおすすめ2軒をご紹介。
》天橋立で地元民と観光客が一緒に楽しめる居酒屋「310Amanohashidate(サンイチマル アマノハシダテ)」
宮津の魚介を職人の技で。旅の主役になる寿司
◆鮨 坐忘(すし ざぼう)
![初夏、赤ウニが旬を迎える。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/1280wm/img_1ab8e98476677c44d9bd7da5e191212a89125.jpg)
店主の明石洋一さんはニューヨークやロサンゼルス、東京・西麻布で腕を振るい、縁あって丹後へ。
![明石洋一さんの寿司を目当てに旅する人も多い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/a/1280wm/img_aaf54293571e2c6e57826eb1569e41ca119465.jpg)
山海の幸に魅了され、有名無名にかかわらず、8割以上は地元産の食材を使う。地元産のコシヒカリは粘りを抑えて炊き、すっきりと。
![アワビはすっきりした肝が特徴。宮津は男性の海女さんも活躍する。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/7/1280wm/img_678413d27e51cbc6c8cd55124814c23e69121.jpg)
もちろん日本酒も豊富に揃い、現地でも手に入りにくい「与謝娘酒造」“鳥兜”など、“酢飯に合う”味をセレクト。
![ほろほろのノドグロの塩焼きは漆の器の中でシャリと重ねて。古代朱の中に映える。料理はすべてコース20品ほど、16,500円。日本酒は1合 1,540円~。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/1280wm/img_6581643f46d79c2642a5c5a733126f20141419.jpg)
初夏は天然クルマエビやアワビ、ウナギなど賑やかなラインナップで、ここに行けば宮津の海の幸を最高の形で網羅できそうだ。
リゾートヴィラ「瑠璃浜セラミカ」の敷地内にあるから、1泊2日の寿司旅も可能だ。
![大きな天然トリ貝は7月の2~3週間しか出回らない貴重品。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/2/1280wm/img_32fb4953c03b02271efe80f458db80a872104.jpg)
鮨 坐忘(すし ざぼう)
所在地 京都府宮津市日置3560-17
電話番号 050-3181-6269
営業時間 18:00~一斉スタート
定休日 月・火曜(祝日・祝前日の場合は営業)
https://www.zabou.jp/
2022.08.18(木)
Photographs=Asami Enomoto
Cooperation=Kyoto Tourism Federation
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。