「大の猫好き」古川雄輝が猫に囲まれた撮影の舞台裏を語る
“猫付きシェアハウス” の「二星ハイツ」で暮らす、夢を追う若者たちの姿を描く「ねこ物件」は、猫を通して、人とのつながり方や新しい家族の形を描いた、癒し系エンターテインメント作品。
幼い頃に両親を事故で亡くした二星優斗(古川雄輝)は、祖父・幸三(竜 雷太)と2人暮らしをしていたが、ある日幸三が突然他界。30年間働いた経験がない優斗は、2匹の猫・クロとチャーとの生活を守るため、シェアハウスのオーナーになることを決意する。
8月5日から公開する『劇場版 ねこ物件』では、ドラマで回収できなかった伏線や、優斗の過去なども描かれている。6月まで放送されたドラマ版「ねこ物件」に引き続き、「二星ハイツ」のオーナーで主人公の優斗を演じるのは、俳優の古川雄輝。
自身も大の猫好きだという古川さん。プライベートでも2匹の猫を飼っているそうで、取材中、飼っている猫のことを嬉しそうに話す姿や、撮影時にクロ(猫)を抱っこしながら見守る眼差しから、猫への愛情がうかがわれた。そんな古川さんに、撮影の思い出や演じた役の成長について、動物と生きることへの思いなどを聞いた。
猫を飼っていることは6年間明かさず?
――「ねこ物件」はドラマ版を経ての映画化ですが、改めて本作への出演が決まった時のお気持ちを聞かせて下さい。
昔から猫が好きだったので、いつか猫の作品に出られたらいいなと思っていました。今回、主役という形でやらせていただけるということもあり、お話を頂いた時はとても嬉しかったです。
自分自身も6年ほど前から猫を飼っていて、どうせなら猫の作品に出演するタイミングで言おうと思っていたのですが、気付いたら結構年数が経ってしまい……。若干、気まずさを感じながら、先日の記者会見で告白してみました(笑)。
――ドラマを見た人たちからはどんな反応がありましたか。
ファンの方は自分が猫好きなことを知っていたので「猫を飼っていたこと、隠してたんかい!」っていう声はありましたけど(笑)。
あとは「とにかく癒される」という声を多く聞きました。ドラマ版はいい意味であまり起承転結がなく、ほのぼのとした日常が流れているので、複雑に考えずに見られる癒し系ドラマってこういうことなんだなって思いました。
2022.08.04(木)
文=根津香菜子
撮影=榎本麻美