杉野遥亮の研ぎ澄まされた感覚と静かな熱意の源は?
仕事に恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公たちの成長を描く大人の青春ストーリー、TBS系火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」(毎週火曜よる22時~)。
23歳で教育系アプリを手掛けるスタートアップ企業「ドリームポニー」を立ち上げた若きCEO・成川佐奈(永野芽郁)は、会社を10年以内に「ユニコーン企業(=企業評価額10億ドル以上)」に育て上げるため、日々奮闘していた。
本作で、佐奈と共に「ドリームポニー」を起業し、苦楽を共にしてきた須崎功を演じているのが、ドラマや映画への出演オファーが引きも切らない俳優・杉野遥亮。須崎は優秀なエンジニアだが、恋愛になると不器用で、長年想いを寄せる佐奈に告白できないまま今に至っている。
そんな須崎を演じる杉野さんに、作品のみどころや俳優としての今の思いを聞いた。
この作品には何か“新しいもの”がある
――まずは、今回の脚本を読んでどのような印象を持ちましたか?
この作品には何か“新しいもの”があるなと思いました。価値観や生き方といった大事なことを、みんなで学んでいく過程を、ごく自然に描いているんです。
年齢や性別関係なく、みんなで一つの目標に向かっていく姿はとても共感がもてたし、今の時代にも合っていて、これまでに見たことがないような作品になるんじゃないかなと思っています。
――杉野さんが演じる須崎功は、様々な思いを胸に主人公・佐奈に寄り添い続けるという役どころですが、どんなところを意識して役作りされたのでしょうか。
今は撮影をしながら色々と模索しているところもありますが、全10話の中で“須崎功”という人がどう成長していけるのかを意識しています。
例えば、永野(芽郁)さん演じる佐奈や、西島(秀俊)さん演じる小鳥という人たちとの関わりによって須崎の心に生まれる変化や影響などは、特に丁寧に演じていきたいです。
2022.07.01(金)
文=根津香菜子
撮影=釜谷洋史