ヴェルディ生誕200年のメモリアル・イヤー

『仮面舞踏会』では、華やかな仮面舞踏会の最中に暗殺事件が起こる。史実を元にした物語
(C) Teatro Regio Torino

 女性の美と知性を磨く秘儀のようなたしなみ……それはクラシック鑑賞!

 スキンケアよりネイルアートより、酵素ダイエットより新聞購読よりも、女性を「美・次元」に高めてくれるのがクラシック! と信じてやまない音楽ライターの私が、粘り強くおすすめする新コーナーがこちらです。 

 さて、2013年はオペラの神様ジュゼッペ・ヴェルディの生誕200年のメモリアル・イヤー。国内外のオペラハウスが競うようにヴェルディ作品を上演し、秋から年末にかけてさらにその勢いが加速中です。

 この原稿を書いている時点でも、イタリアの超トップクラスの歌劇場、ミラノ・スカラ座が来日中で、ヴェルディの不朽の名作『リゴレット』と『ファルスタッフ』を上演し、目玉が飛び出るようなチケット代にもかかわらず、連日盛況な様子なんです。

 そう。オペラの中でも最もハイカロリーで食べ応えがあるのがヴェルディ。それゆえに、ハマると抜け出せなくなる中毒性がある作曲家でもある。

悲劇のヒロインを演じるソプラノ歌手、オクサナ・ディカに注目(『仮面舞踏会』)
(C) Teatro Regio Torino

 たまにストーリーがヘヴィすぎて胃もたれしちゃうけれど、それもトリュフかフォアグラか、ちゅうくらいの風流というもの。ワイン通になりたかったら、値段の高いワインを飲むのが近道だと言うじゃありませんか。

 だからあえてオペラ初心者に、おすすめしたいのが、ヴェルディの「本物」のオペラなのです。

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2013.09.24(火)