250周年でも納得の運命デュオ、KinKi Kids

 突然ですが、運命の糸について語りたい。

 私は「ない気がするがあったらいいな派」である。物語の設定としては大好物で、里中満智子さんの輪廻転生漫画「海のオーロラ」は衝撃だった。主人公のルツとレイが、ムー大陸からの古代エジプトからの邪馬台国からのナチス・ドイツからの未来の地球……と何度も転生して出会うのである。

 調べてみると、運命の糸は、愛し合う赤の糸の他にもバリエーションがあるのだとか。緑の糸は魂の片割れ、黄の糸は高め会える人。

 なんとロマンチックな! 欲しい欲しいそういう人ッ、と妄想はするものの、現世でいっぱいいっぱいなので探す気力はない。そもそもいる気がしない。

 私はそんな感じだが、客観的に見て「不思議なつながりがあり、出会うべくして出会った」としか思えないコンビがいる。堂本光一さん、堂本剛さんである。

 KinKi Kidsは今年25周年だが、もしも「250周年」と打ち間違えたニュースが流れてきても、

「なるほど、前世も合わせて250周年ですね」

 とそのまま読み進めてしまう気がする。

 ということで、今さら私が書かなくとも世間も感じているだろうキンキの運命デュオ感。しかしどうしても書きたくなってしまったので、緑の糸をお祝いしていこう!

2022.02.19(土)
文=田中 稲