聴くたびに好きになっていく「硝子の少年」
![1997年「硝子の少年」。恐ろしく可愛い。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/1/1280wm/img_f13f6e672da8bcb0729bde3d4cfe18f3109406.jpg)
25年前、KinKi Kidsが1997年「硝子の少年」でデビューしたときのことはよく覚えている。最初に聴いたときはこう思ってしまった。
「ちょっと古臭くない?」
いやもう当時の自分に言いたい。それがいいんだよッ、聴くごとに沁みるから!
イントロ、そして「雨が踊るバス・ストップ」という美しい出だし、「ステーイ・ウイーズ・ミー……♪」から始まるサビ!! センチメンタルとナイーブ・ハートを凝縮したような4分39秒。今では「心に届く絶対的信頼がある曲を提出せよ」と課題が出たら、これを出そうと思うほど大好きだ。
そしてキンキのパフォーマンスは安心感はあるが毎回違う。音楽に対する温度調整がエアコンではなく焚き火的というか、すごくおいしいけど一つ一つ形は違う手作りのおはぎ感というか……。
![2022年1月1日堂本光一公式Instagramより。お正月がバースデーってすごい!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/9/1280wm/img_098bf4a2172510a45fc95fd93a6a4927125551.jpg)
うおーッ、ぴったりの表現が出てこない。キンキを語るのは本当に難しい! ……とのたうち回っていたら、新曲のタイトルがズバリ私の思っている彼らのイメージを表してくれていた。「高純度romance」。2022年3月16日発売。楽しみ過ぎる!
2022.02.19(土)
文=田中 稲