「十日市」と呼ばれる初市で購入し、一年の祈願を
会津若松市では、毎年1月10日に「十日市」と呼ばれる初市が開かれます。
ここで、家族の数よりもひとつ多く「起き上がり小法師」を買うのが会津の習わしです。家族や財産が増えるように、そして今年一年何事もないようにと祈願するのです。
2022年はコロナ禍で開催することができなかった十日市が2年ぶりに開催されました。多くの人の想いをのせて、再びコロナ禍から立ち上がることができることを願うばかりです。
古くは白地に赤いちゃんちゃんこを着ているかのようなデザインが一般的でしたが、今ではその愛らしいフォルムに合わせてさまざまな絵付けがされています。
アマビエやクリスマスモチーフの小法師、さらにはなんと怪獣まで!
福島県西会津の野沢民芸では古くから愛されてきたデザインを大切にしながらさまざまなデザインやコラボレーションに挑戦。思わず笑顔が溢れるニュー小法師たちが続々誕生しています。
思えば、東日本大震災の時にも、ファッションデザイナーである高田賢三氏が企画したプロジェクト「オキアガリコボシ・プロジェクト・フロム・ヨーロッパ」により、いくつものユニークな小法師たちが生まれ、私たちを励ましてくれました。
コロナ禍の今こそ、お気に入りの小法師を見つけてみるのもいいかもしれません。
野沢民芸商店
所在地 福島県会津若松市七日町9−1
※営業日、営業時間は野沢民芸オンラインショップを確認ください
野沢民芸オンラインショップ
https://nozawa-mingei.com/shop/
2022.02.08(火)
文=CREA編集部
写真=山元茂樹