海外旅行が難しい今は、日本の美しさを見つめるチャンスです。
今こそ、手が届くところにある日本の魅力を再発見してみませんか?
特集では、各エリアの観光の達人に、その地が誇る自慢の絶景・風物詩について教えてもらいました。
今回は、北海道・東北エリアの冬の風景をまとめてご紹介します。
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
» 北海道・東北エリアの絶景&風物詩の画像(34点)をチェック!
◆北海道
大津海岸のジュエリーアイス
十勝川の河口に広がる大津海岸では、厳冬期に世界的にもめずらしい美しい氷塊を見ることができる。
これは「ジュエリーアイス」と呼ばれる、十勝川の氷が太平洋に流れ出て海岸に打ち上げられたもの。日に照らされ輝く様子が宝石のように美しいことから、この名が付いたのだそう。
例年1月中旬頃から2月下旬頃まで大津海岸の砂浜で観賞でき、時間帯によって変化する色合いや輝きは、どの表情も魅力的。
黄金色にきらめく朝日や、十勝ブルーの空と太陽、オレンジ色の夕日など、多彩な色に染まりきらめく姿に、思わず見とれてしまいそう。
大津海岸のジュエリーアイス(おおつかいがんのジュエリーアイス)
所在地 北海道中川郡豊頃町大津元町
https://www.toyokoro-kankoh.com/
◆青森県
八甲田の樹氷
寒さの厳しい冬の八甲田山では、例年1月から2月にかけて巨大な樹氷群が見られ、その規模や豪快さは日本一といわれる。
「樹木が雪と氷で覆われて大きく形作られる樹氷は、冬の八甲田を代表する芸術品。八甲田山に多く植生するアオモリトドマツに、雪と氷ががぶつかりながら徐々に大きく成長し、やがて『スノーモンスター』と呼ばれる大きな樹氷になります。
八甲田ロープウェーから眺める樹氷は感動的ですし、樹氷の間をぬってスキーやスノーボードで滑走するのも大変魅力的です」(豊川さん)
八甲田の樹氷(はっこうだのじゅひょう)
所在地 青森県青森市荒川寒水沢1-12(八甲田ロープウェー)
http://www.hakkoda-ropeway.jp/nature/autumn_winter
◆岩手県
浄土ヶ浜
宮古市にある浄土ヶ浜は、優雅かつ迫力のある自然景観が美しい海岸で、江戸時代の紀行文に紹介され、宮沢賢治の短歌にも詠まれた三陸地方沿岸の名勝地。
「鋭くとがった流紋岩の白と松の緑、海の青のコントラストがすばらしい、三陸復興国立公園を代表するスポットです。
空気の澄む冬には美しい星空が見られます」(「いわての旅」PR担当)
浄土ヶ浜(じょうどがはま)
所在地 岩手県宮古市日立浜町
https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=868
◆宮城県
定義如来 西方寺
仙台の奥座敷に佇む定義如来 西方寺は、“一生に一度”の大きな願いも叶えてくれる如来様として多くの参拝者が訪れる寺院。
境内には「平和祈願の供養塔」として建立された高さ約29メートルの純和様の五重塔があり、その存在感のある姿が多くの観光客の目を楽しませている。
この五重塔と池が眺められる庭園が人気の撮影ポイントで、冬は境内一帯に降り積もる真っ白な雪と氷結した池の神秘的な情景を、写真に収めることができる。
定義如来 西方寺(じょうぎにょらい さいほうじ)
所在地 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
https://jogi.jp/
2022.01.30(日)
文=佐藤由樹