映画『めがね』に登場したパワースポット
さらに、脇の洞窟のような岩の割れ目に侵入すると、自然が生み出したアートとでも呼びたい岩塊が。インディジョーンズ気分も味わえます。
また、映画『かもめ食堂』に続く、荻上直子監督の映画『めがね』の、ゆったりした不思議な空気が流れる南の島、あれもヨロン島です。
もたいまさこさんが演じるサクラがかき氷をふるまう小屋が立っているのは、寺崎海岸(ティララキ)の隣のトゥマイ。
小さな岬を境に、2つのビーチが並んだ地形で、左(トゥマイ)と右(ティララキ)ともに龍の頭のような形をした、張り出した琉球石灰岩があります。
ビーチの立て看板によれば、ここは“トゥマイとティララキの夫婦龍”というパワースポットとのこと。一番パワーがあるのが、11～15時で、16時の夕暮れ時にはパワーがないと書かれています。
腕時計を見ると、17時……。いいんです、パワーがなくてもキレイなビーチです。
映画『めがね』の中で、その島は観光スポットなどなく、何をするでもなく“たそがれる”ために訪れる場所として、描かれています。そんな、ぼーっとするには、ぴったりなビーチがヨロン島にはたくさん！(60カ所もビーチがあります)
奄美群島エコツアーガイドの認定ガイド阿由葉辰夫さんに、美しいビーチを案内してもらいました。
空港周辺のパラダイスビーチ、茶花海岸とチェックし、トゥイシへ。3つの岩に注連縄のようにロープが渡されているのが印象的です。
トゥイシは海ガメの産卵地でもあり、浜にはキャタピラーのような海ガメの足跡のラインが4本ありました。白砂もサラサラです。
2021.11.06(土)
文・撮影＝古関千恵子
