「またさとみちゃんと親子を演じたいです!」(稲垣さん)
――稲垣さんは現在10歳ですが、石原さんが稲垣さんの年の頃はどんな子供でしたか?
石原 小学5年生の頃はバスケ部でしたね。他にも習い事はやっていて、お琴、ピアノ、クラシックバレエ、ヒップホップ……。超忙しい小学生で、授業中は眠かったのを覚えています(笑)。
稲垣 すごーい!
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石原 あと学校では放送委員会にも入っていて、活発な子供でした。とにかく好奇心が旺盛で、習い事もすべて自分が興味を持ってやりたいと思ったものばかり。実際にやらせてくれた母親に感謝です。
その分、合わないと思うものはすぐにやめたりもしましたが、その頃の好奇心が後々仕事に生きたことも多いんです。それこそバレリーナもやったし、お琴やピアノを弾く役も演じました。基礎ができていたことは、すごく役立ちましたね。
――劇中では「みぃたんのお母さん、かっこいい」とお友達に言われるシーンがありますが、石原さんは子供の頃、どんな女性をかっこいいと思っていましたか?
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石原 私はずっとラジオっ子だったんです。だからラジオから聞こえてくる声のお姉さんになりたかったです。特に小学生の頃は「こんな風にしゃべりたいな」って思っていましたね。よく聞いていたのはTBSラジオ。母がすごくラジオ好きで、車の中でも家でもずーっと流れていました。
ラジオの内容について両親がしゃべっていて、そこにお兄ちゃんがツッコんだり、さらに私がツッコんだり。母親が関西人なので、家の中でボケとツッコミがよく繰り広げられていました。とにかくうるさい家でしたね(笑)。
――では、稲垣さんが今かっこいいと思う女性は?
稲垣 スタイルがよくて、足が長くて、顔が小ちゃくて、おめめパッチリで、メイクがうまくて……。さとみちゃんみたいな人(笑)。
石原 もー、気を遣わなくていいよ(笑)。
――お2人とも本当に息が合っていますが、今度共演するとしたらどんな関係の役を演じたいですか?
稲垣 私は今回の撮影がすっごく楽しかったから、またさとみちゃんと親子を演じたいです!
石原 そうだね、私も! くるみんとまた共演できたら幸せです。
石原さとみ(いしはら・さとみ)
1986年12月24日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作はドラマ『アンナチュラル』、『Heaven?〜ご苦楽レストラン~』、『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』、『恋はDeepに』、舞台『密やかな結晶』、『アジアの女』、『終わりよければすべてよし』など。
稲垣来泉(いながき・くるみ)
2011年1月5日生まれ。2015年から活動開始。主な出演作はドラマ『TWO WEEKS』、『アンナチュラル』、連続テレビ小説『スカーレット』、映画『人魚の眠る家』、『人間失格 太宰治と3人の女たち』、『糸』、『漁港の肉子ちゃん』など。
映画『そして、バトンは渡された』
4回苗字が変わっても前向きに生きる優子(永野芽郁)と義理の父森宮さん(田中圭)。そして、シングルマザーの梨花(石原さとみ)と義理の娘・みぃたん(稲垣来泉)。ある日、優子の元に届いた母からの手紙をきっかけに、2つの家族が紐解かれていくー。優子が初めて家族の《命をかけた嘘》を知り、想像を超える愛に気付く物語。映画のラスト、驚きと感動であなたの幸せな涙があふれ出す。2019年の本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の前田 哲監督が映画化。
出演:永野芽郁 田中 圭 岡田健史 稲垣来泉 朝比奈彩 安藤裕子 戸田菜穂 木野 花 石原さとみ / 大森南朋 市村正親
原作:瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文春文庫刊)
監督:前田 哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
https://wwws.warnerbros.co.jp/soshitebaton-movie/
2021.10.26(火)
文=松山 梢
撮影=釜谷洋史
ヘアメイク=中村未幸(石原さん)
スタイリング=宮澤敬子(WHITNEY) (石原さん)