生理のこと、子宮のこともっと教えてください!

Q:月経が途絶えたかも。まさか早発閉経?

A:自己判断せず生理が3カ月ないなら受診を

 「早発閉経」は40歳未満で卵巣機能が低下し、3カ月以上生理がない状態を指します。早発閉経の多くは原因不明です。無月経には他の要因がある可能性もあるため、自己判断せず、3カ月以上生理が来ないようであれば、婦人科を受診しましょう。

Q:卵子凍結しておきたいんですが……

A:メリット、デメリット両方を理解して選択を

 将来の妊娠に備え若いうちに卵子を凍結保存しておくという試みですが、卵子(未受精卵)は受精卵と比べ、融解の際に細胞が壊れやすいことが指摘されています。また、採卵では卵巣に強めの刺激をかけるため体への負担もあります。デメリットも理解して検討しましょう。

Q:HPVワクチンは性交経験があっても接種できますか

A:性交渉経験後の女性にも打つ意味はあります

 定期接種の対象は小6~高1女子ですが、性交渉経験後でもワクチンで予防できる型のHPVに感染していなければ、接種による予防効果が期待できます。またHPVは自然感染しても抗体が必ずつくわけではありません。過去に感染し子宮頸部の治療をした方でも、再感染を防ぐため、打たないよりは打ったほうがよいとされています。

Q:VIO脱毛、医学的にはどうなんですか?

A:ムレを防ぎ腟周りを清潔に保てます

 VIO脱毛はムレ防止のほか、ケアがしやすくなることで腟周りを清潔に保つメリットがあります。ただし、脱毛による火傷、毛穴の細菌感染といったトラブルも起こり得ます。VIO脱毛するなら、皮膚科医による医療脱毛であれば、施術後のトラブルにも迅速に対処してくれます。

●かかりつけの婦人科医をもとう

Q1:婦人科を受診したことがある?


Q2:かかりつけの婦人科医をもっている?


Q3:婦人科でどのようにコミュニケーションをとっている?

ルナルナ調べ(調査:2019年2月、生理日管理アプリ「ルナルナ」ユーザーの10代~50代以上の女性11,198名)

 婦人科受診歴があっても、かかりつけの婦人科をもつ人は少ないが、かかりつけをもつ人は受診に満足している傾向がある。

 「症状の程度に関係なく、“あなたが辛ければ”、婦人科医はいつでもどんなことでも相談にのりますよ」と、高橋先生は語る。

 かかりつけの婦人科なら、過去の診療記録があるから情報共有もスムーズ。QOLを上げるためにも、まずは通いやすい近所は婦人科を調べてみよう。

●お話を聞いたのは……
産婦人科医 高橋幸子(たかはし・さちこ)先生

山形大学医学部卒業後、埼玉医科大学総合医療センター研修医を経て、現在は埼玉医科大学病院産婦人科助教。診療の傍ら、「性教育」の専門家として、小学校~大学でも精力的に講演活動を実施。書籍、TV、webメディアなど各方面で情報発信を行っている。
https://sakko0607.wixsite.com/sakko

Column

私たちの体を守りケアする
フェム・ヘルス研究室

女性の心身の仕組みを理解して、快適に暮らすめための連載。「フェムテック」アイテムの紹介をはじめ、PMS、月経、更年期などの女性のしんどさを和らげて、生活の質を上げる方法を考えます。

2021.10.17(日)
Text=Tomoko Uchida
Illustrations=Ayumi Takahashi

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

明日のためのエンタメリスト

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