●目指すは遊びも仕事も本気というスタイル
――ちなみに、ドラマシリーズとの違いなど、撮影エピソードを教えてください。
スタッフはいつもお世話になっている方たちということで、基本的には変わっていませんし、演じる側の僕らも特に変えていません。呂太としては、あまりロケシーンがないなか、紅葉が綺麗なシーズンに、東福寺で撮影できたことが印象的でした。しかも、夜間拝観の後という特別な時間帯に撮影できたこともあり、とてもラッキーでした(笑)。
――『劇場版』ならではの見どころは?
冒頭で、呂太の自宅というか、私生活が描かれていることは、映画ならではじゃないかと思います。あと、ドラマとは違った技術を使ったカメラワークもスゴいですし、基本的に京都がメインですが、東京のシーンが出てくるのも珍しいんじゃないかと思いますね。
――どのような俳優になりたいか、など、今度の展望を教えてください。
時代に合わせて、自分の意見をしっかり言えるような役者になりたいです。また、お仕事を頑張ることを前提に、庭いじりだったり、爬虫類を育てたり、自分の趣味を充実させていって、ライフスタイルをもっと面白くしたいです。そして、それを仕事に還元していきたいです。遊びも仕事も常に本気というスタイルを貫くのが、カッコいいと思うんです。
●憧れの先輩は滝藤賢一さん
――ちなみに、憧れている俳優は?
洋服だけじゃなく、髪型やメガネなどの小物に至るまで、とてもおしゃれな方なので、ライフスタイルを含め、滝藤賢一さんに憧れています。その生き様がお芝居に出ていますし、もし今後共演できる機会があるなら、いろいろと教えてもらいたいです。
渡部 秀さん(わたなべ・しゅう)
1991年10月26日生まれ。秋田県出身。2008年「第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリ受賞。10年「仮面ライダーオーズ/OOO」でドラマ初主演。橋口呂太役で、17年よりドラマ「科捜研の女」のレギュラー出演を務めている。
映画『科捜研の女 -劇場版-』
京都・洛北医科大学で女性教授が転落死する事件が発生。科捜研のマリコ(沢口靖子)たちは鑑定を開始するが、殺人の決定的な証拠は見つからず、自殺として処理されそうになる。そんな矢先、国内外で同様の転落死が相次ぎ、京都府警は再捜査に乗り出す。
https://kasouken-movie.com/
9月3日(金)より公開
Column
厳選「いい男」大図鑑
映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。
2021.08.27(金)
文=くれい 響
撮影=末永裕樹