長引く外出自粛生活は、私たちの生活スタイルを大きく変えています。変化の一つとして思い浮かぶのが外食の制限。プロが作った、味も見た目も美しい料理を食べることは人生の喜びの一つとも言えるので、フラストレーションが溜まっている方も少なくないでしょう。

 そんな人にこそオススメしたいのが、Netflixで配信中の海外料理番組です。世界各地の珍しい料理や文化を紹介しているので、まるで外食をしているかのような開放感を味わえるはずです。

 今回は、観ているだけでお腹が鳴ってしまいそうなNetflixのオススメ料理番組を5つ紹介します。

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アイアンマンにスパイダーマン! ハリウッドの豪華セレブも登場する料理番組

◆『ザ・シェフ・ショー 〜だから料理は楽しい!〜』(2019年)

 本作は簡単に言ってしまうと、恰幅の良い番組ホストのおじさん2人が、毎回アメリカ各地の有名レストランなどを訪ねて、そこの自慢料理や地元の名物を談笑しながら作っていくという内容の番組です。

 時につまみ食いを交えながら作っていくホスト2人が、出来上がった料理を知り合いに食べさせる展開も多く、観ているとまるで友人のパーティに招かれたような高揚感を感じられるはずです。

 ホスト役を務めるのは韓国系アメリカ人のプロの料理人であり、グルメフードトラック運動の火付け役のひとりでもあるロイ・チョイ。そして、あの映画『アイアンマン』の監督であり、自身も俳優であるジョン・ファヴローのコンビで、2人はプライベートでも友人関係にあるそうです。

 この番組の発端となったのは、2014年にファヴローが監督・主演を務めた映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』です。

 三ツ星シェフがフードトラックを始め、気取らない料理の楽しさに目覚めていくという内容のこの映画で、メニュー監修や実技指導を務めていたのがロイ・チョイなのです。撮影後も料理の楽しさを忘れられなかったファヴローが、ロイとともに作り上げたのがこの番組というわけですね。

 ピザやチャーハン、チョコレートケーキにタコス、バーベキューとその料理の方向性は毎回バラバラで、ゲストや訪れる知り合いの趣味嗜好に合わせて自由に設定されています。出来上がる料理は基本的に「ローカロリーは美味しくないよね」と言わんばかりの仕上がりで、その豪快さはある種痛快です!

 本作のもう一つの楽しみに、豪華すぎるゲスト陣の存在があります。映画業界人であるファヴローのコネクションを活かして、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr.、『スパイダーマン:ホームカミング』のトム・ホランド、映画監督のサム・ライミに、ロバート・ロドリゲスなどそうそうたるメンツが登場します。

 普通の料理番組ではまずお目にかかれない人たちが、「よう、遊びにきたよ〜。今日は何食べさせてくれるの?」くらいのノリで登場するのは本作だけなのではないでしょうか。

 また、映画ファンなら要注目なのが吹き替え版です。アベンジャーズシリーズに出演している俳優たちがゲストの回などは、各映画で吹き替えを務めていた声優が本作でも同俳優を吹き替えているので、なんだかスピンオフ映画を観ているような不思議な気持ちになるはずですよ!

 現在は全20話のシーズン1と、5話まで配信されているシーズン2が配信中です。

◎あらすじ

『ザ・シェフ・ショー 〜だから料理は楽しい!〜』

映画監督・俳優としても知られるジョン・ファヴローと、人気シェフのロイ・チョイ。2人は、毎回料理界の有名人の元を訪れたり、仲良しの有名セレブたちと料理を作ったりと大忙し。気取らずに楽しく作るのが2人のポリシー!?

2021.06.02(水)
文=TND幽介(A4studio)