世界中の腕利きシェフ総勢24人による勝ち抜きバトルロイヤル料理番組

◆『ファイナル・テーブル 世界の料理でシェフが対決』(2018年)

 私たちが生きていく上で欠かせない「食べる」という行為は、時間とともに洗練されていった結果、娯楽性すら獲得した「料理」に成長を遂げました。そして、こうした成長は時に「芸術」にまで昇華することがあります。

 『ファイナル・テーブル 世界の料理でシェフが対決』は、まさにそんな料理の芸術性を追い求めようとする凄腕シェフたちのガチンコ料理バトル番組です。

 この番組は、世界各国から集めた腕利きのシェフたちで、勝ち抜き戦の料理対決を行なっていくという内容。シェフたちは総勢12チームの計24名。1チーム2人のペアを組まされており、息の合ったコンビネーションで毎回創意工夫に富んだ一皿を作り出していきます。

 番組では、毎回「テーマとなる国とそこの伝統料理」が発表されます。シェフたちはそこからイメージを膨らませ、巨大なスタジオに用意された豊富な食材を駆使して、60分の時間制限の中で料理を作り上げていきます。

 審査をするのは、テーマとなる国の著名人3人。全チームの料理を試食し、まずは最優秀チームを発表。そして次に敗者復活戦行きの3チームを発表します。

 この3チーム以外は先の最優秀チームを含めて、次回のチャレンジに勝ち上がりますが、敗者復活組になってしまった3チームは、新たな審査員となるその国の伝説的シェフから発表される食材で、再び料理バトルを展開。生き残り2チームと、惜しくも番組を去ることになる敗退チームを発表していきます。

 これを毎回繰り返してチームを選抜、最終回での個人戦を経て優勝者が決まるというわけです。

 テーマとなる国と料理によっては、シェフたちが食べたこともなく、その伝統すらも知らないという場合も多く、彼らが料理のアイデアに頭を悩ませるのも番組の醍醐味の一つです。

 8話では日本の懐石料理がテーマとなり、日本食に慣れないシェフたちが悪戦苦闘を強いられます。この回で審査員として登場するのは、なんと渡米したお笑いコンビ・ピースの綾部祐二さん。ボディランゲージで笑いを取りながら、緊張するシェフたちを和ませています。

 日本語吹き替え版で観ると、世にも珍しい、別人の声で喋る綾部さんが観られますよ!

 勝ち抜き戦なので実質10話のシリーズものとも言える本作。出身国の伝統を活かした料理を展開するシェフから、サスティナブルな昆虫料理を使う奇抜なシェフまで、その個性は様々。

 回を重ねるごとに共感が深まっていく、そんなシェフたちを観ていると、さながらちょっとした海外ドラマを観ているような気持ちになるはずです。

◎あらすじ

『ファイナル・テーブル 世界の料理でシェフが対決』

世界中の凄腕シェフ12チームが、毎回各国の伝統料理をテーマにオリジナルの一皿を作って激突。メキシコ、インド、アメリカ、イタリア、日本……全10回の死闘の果てに、頂点である「ファイナル・テーブル」の栄光を手にするのはいったいどのシェフなのか?

2021.06.02(水)
文=TND幽介(A4studio)