改装も完了! ローカルで賑わう

◆アラモアナ・ホテル・バイ・マントラ

 取材にアラモアナ・ホテルを訪れたのがちょうど月曜日。次から次へとスーツケースを引きずる人たちがチェックアウトを済ませるところに遭遇した。

 「あれは?」とマネージャーさんに尋ねると、「ローカルのお客様ですね。うちはオアフや隣島のお客様も多いんですよ」と言う。

 不要不急の外出を控えていなければならなかったコロナ禍では、ハワイの地方とも言うべき隣島の人たちは私たち以上に不便なことが多かったと思う。届かない物資もあっただろうし、医療などのサービスもオアフほどは整っていない。

 どうしてもオアフでなくてはできないことをするためにやってくる島の住民を受け入れ、また、少ないながらもライフセーバー的に運行していた航空会社のクルーたちの宿として営業していたアラモアナ・ホテルも、エッセンシャルな存在だなあと思う。

 ホテルのロビー、プール、3階のカフェや美容室、アラモアナセンターへと繋がる通路「スカイブリッジ」の改装も、営業を継続しつつ今年の1月に完了。チェックインカウンターの壁紙の晴れやかなことよ!

 カウンターには検温器を設置し、所定の感染予防申告書に記入するなど対策も万全。ゲストを迎える立場のスタッフも日々衛生チェックを怠らず、自社の衛生的な取り組みを「ALLSAFE」としてQRコードにし、ゲストがいつでも確認できるようにしてある。

 現在テイクアウトオンリーがほとんどのスターバックスも、ここではソーシャルディスタンスを保った席で開放していて、あ〜オアシス発見〜と嬉しくなった。

 ゲスト在室時には清掃は行わないことで接触による感染の予防を心がけ、トイレットペーパーやキッチンタオルなどのロールはチェックアウト時にはすべて廃棄し、新しいものと取り換えるのだそうだ。もったいない〜と思う私がいる。けれど今は感染対策が第一、しっかりと取り組む時ですものね。

 本土からのゲストにもローカルゲストにも人気のキッチン付きの1ベッドルーム・オーシャンビュースイートを見せてもらいながら聞くコロナ禍におけるいろんな取り組み。頑張っているな〜。仲良しのお料理研究家さんと泊まろうねと、約束していたのが1年半前。あれからずいぶんと環境は変わったけれど、今こうなんだよーとお伝えしなきゃ。

 営業を続けながら、安全安心な道を確かな足取りで前進してきたホテルはどこもゆったりとした空気で落ち着く。いつでも帰ってきてほしいという願いがホテルの隅々にまで行き渡っているような。あー元気をもらいました!

アラモアナ・ホテル・バイ・マントラ

http://jp.alamoanahotel.com/

工藤まや(くどう まや)

大分県出身。雑誌、TV、CMなどのメディアコーディネーター。ハワイ在住は約20年、アメリカ人の夫と愛犬2匹と虹の町マノアに暮らす。最新著書『ハワイ暮らしのお気に入り』(誠文堂新光社)発売中!
☆ハワイの空気がいっぱいのインスタグラムが人気。
工藤まやインスタ http://instagram.com/mayahawaii325/

Column

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ハワイに暮らすお洒落コーディネーター工藤まやさんが、“おもてなし”の気持ちを込めて、ハワイの気持ちのよい空気感たっぷりの話題をお届けします。

2021.05.23(日)
文・撮影=工藤まや