あっという間に2025年も終盤。ハワイも朝晩に雨が増え、涼しさを感じる季節になってきました。

 今年の年末こそはハワイへ、という方もいらっしゃると思います。私の家族も数年ぶりに年末年始にやってくる予定! 今からドキドキワクワクが止まりません。

 とはいえ、気になるのは“どうなる円安”といったところでしょうか。なかなか好転しませんが、物価の高いアメリカでの買い物は、私たちローカルもうまく立ち回りたいところ。

 そんなハワイは日系人の文化が深く根付いていることもあり、日本以上にお土産、おもたせ文化が浸透しています。お世話になった方に贈り物をする、その純粋な気持ちがあるのが、ハワイのすばらしさのひとつでもあります。

 今回は、私がいつもお世話になっているご近所さんから教えてもらった、とっておきの“ローカルが選ぶお土産”をご紹介します。


食べ始めたら止まらない“おこし風”ハワイおやつ

◆Huff 'n Puff(ハフ・アンド・パフ)

 キッチンでおばあちゃんからお母さんへと受け継がれてきた、日系人ヤマモト家の味。それが袋詰め商品として販売され始めたのが2017年のこと。現在はお孫さんにあたるブラネン・ヤマモトさんが小さな会社を取り仕切り、今ではローカルが大好きなお菓子ブランドへと成長しました。

 玄米を一気に膨らまし、砂糖やコーンシロップ、塩などを加えてキャラメリゼし、固めてカットしたライスパフ。そう、日本でいう“おこし”のようなお菓子なんです。

 定番は7種類で、一番人気はマカダミアナッツ。外側はカリッ、中はサクッ。その中にガリッとした食感の香ばしいマカダミアナッツが現れるという、1粒で三度おいしい仕上がり。4cm角のキューブすべてにマカダミアナッツが入っている心遣いも、なんとも日系人らしい。

 そしてこれが、一度食べ始めると止まらない! 私なんて、5oz(約142g)があっという間に空になっちゃって怖いほど。

 正直に言うと、私は“おこし”そのものにはまったく興味がありません。なのに「ハフ・アンド・パフ」のライスパフは、「作り方なのか味付けなのか、どうしてこんなにおいしくなるの?」と考えてしまうほどおいしい。

 おこしが“お茶うけ”のイメージなら、こちらはコーヒーに合う味わい。日本とハワイの良さが詰まったこのハイブリッドなお菓子は、日本人にもうけること間違いなし! 実際、友人へのお土産にすると、ほぼ確実に全員がリピーターに。ハワイに来るたびに、配り用と自分用を買っていきます。

 マカダミアナッツは“マスト買い”としてまずおすすめしたい定番ですが、ほかのフレーバーもぜひ。苦みがきいたコナコーヒー・マカダミアや、ふりかけあられも人気の味。さらに、記念日用などにカスタムフレーバーも注文できるほか、キッチンとショップが併設されている会社に行くと、チョコがけや抹茶味など、小売店では売っていないフレーバーに出会えたりもします。

 会社はワイキキから車で30分ほどと少し距離はありますが、ご安心を。フードランドやロングスドラッグス、ドンキホーテなどでも購入可能です! そして、賞味期限が6カ月と長めなのもうれしいポイント。

Huff 'n Puff

所在地 99-1165 Iwaena St. Aiea, HI 96701
電話番号 808-785-2586
https://www.hnphawaii.com/

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