ビーチもプールも人でいっぱい!

◆アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート

 ハワイがどんどん元気になっている。PCR検査の環境が整い、現在、全国民の約30%がワクチン接種を終えたアメリカでは、国内でもっとも安全といわれるハワイへ旅する人が増えているのだ。

 約1年間のおこもりを経て、「旅をしたい! リゾートへ行きたい!」と笑顔でやってくるアメリカ本土からの観光客で活気を取り戻したハワイ。

 でもこの小さな島を決して1年前のロックダウン時のように戻さないため、扉を開けながらも安全にゲストを受け入れる。そんなハワイのホテル最新事情を緊急レポート。

 まず第1回目はコロナ禍でも一度も閉めることなく営業を続けてきたホテルの歩みと試みから。

 誰もいないワイキキの街、まばらなサーファーしかいないワイキキビーチの映像。日本のテレビニュースでも度々取り上げられた衝撃の様子はまだ記憶に新しいかもしれない。

 2020年3月のロックダウン時のハワイは住んでいる私でもしんみりしてしまうほど寂しい光景だった。

 ワイキキビーチ最前列で唯一営業を行い、コロナという病の解明がまだまだだった頃に医療従事者などのエッセンシャルワーカーを受け入れることで地元に貢献し、現在に至るアウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート。

 2020年9月に「CREA Traveller」の取材で伺ったけれど、人がいないワイキキビーチをホテルの部屋から眺めて胸がつまるものがあったなあ。

 そして今。プール越しに見る砂浜、ホテルのコーナースイートから眺める眼下のビーチにも人がいっぱい! ワイキキビーチで楽しむ人々の声を活気を生で感じるロケーション。ああ、これこれ! こうじゃないと〜。

 「アウトリガー・クリーン・コミットメント」という衛生管理指針を掲げ、エレベーターやドアなど人が触る箇所の徹底した清掃、UVワンドとよばれる紫外線消毒ライトや静電噴霧器による客室や館内クリーニングを実施。ちなみに、サーフボード型の鍵はお土産としてお持ち帰りすることができる。こういうの嬉しいんだよね。

 衛生面を強化することでどうしてもしわ寄せがきてしまうエコロジー。アウトリガーグループではエコラボ社との提携により、感染予防のための清掃洗剤や消毒液をはじめホテルで使用するあらゆる製品を環境に優しいものにすることでバランスを保つ。

 3月の春休みを機に増えた観光客に合わせて、十八番のカルチャー・アクティビティーも再スタート。ハワイの文化、自然をいつも一番に考える姿がここにある。

アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート

https://jp.outrigger.com/hotels-resorts/hawaii/oahu/outrigger-waikiki-beach-resort

2021.05.23(日)
文・撮影=工藤まや