◆ブルガリ イル・チョコラート

カプリの伝統菓子からインスピレーションを得たチョコレート菓子

 青の洞窟で有名な、イタリア南部にあるカプリ島。その名を冠したイタリアの伝統菓子「トルタ・カプレーゼ」は1920年頃作られたといわれています。

 ある料理人が、悪名高きマフィアとして知られているアル・カポネの命でアメリカ人のためにお菓子を用意した際、小麦粉を入れるのを忘れて焼き上げたケーキが元となっています。

 のちにその美味しさが評判を呼び、レシピはカプリだけでなく、ソレントやアマルフィにまで広がったそうです。この偶然の産物として誕生した伝統菓子を、ブルガリならではのアイディアでミニサイズの「カプレーゼ」にしました。

 ひとつひとつホワイトカラーのBOXにはいった「ミニ・カプレーゼ」は、小麦を使わず、チョコレートとアーモンドの粉で仕上げています。素材のナチュラルな味わいを生かしたフレーバーは全5種類。

 「ヘーゼルナッツ」は、ピエモンテ産のヘーゼルナッツを使用し、ミルクチョコレートチップを加えた、香ばしくナッティーな味わい。かみしめるほど滋味深い風味が広がります。

 「チョコレート」は、カカオ70%のチョコレートのビターな生地にチョコレートチップを加えコクのある味わい。オレンジコンフィの爽やかな香りの合間にローズマリーが香ります。

 「ピスタチオ」は、ホワイトチョコレートのマイルドなコクがシチリア島ブロンテ産のピスタチオの風味を際立たせます。

 「アーモンド」は、砕いたシチリア島アーモンドをかみしめるごとに、ナッツの持つ甘みが広がります。ドゥルセチョコレートを加えることでキャラメルのような余韻が残ります。

 「柚子」は、国産柚子の和の柑橘ならではの清々しい香りが、フワリと広がります。レモンピールも加わり爽やかさが印象的。チョコレートでコクと甘みをプラス。

 どれもバターは使用せず、はちみつやごま油、オリーブオイルを使うことで、しっとりとした仕上がり。チョコレートを合わせることで、コクと深みが増し、絶妙なバランスの味わいです。

ブルガリ イル・チョコラート

販売期間 販売中
https://gourmet.bulgari.com/shop/

2021.01.20(水)
文・撮影=下井美奈子