【2020年10月】悟明老師が占う 「アジアの空気」

 気になるコロナ禍については、前述したインドのほか、アメリカにある化忌の影響を受けるフィリピンとインドネシアでの感染拡大が危惧されます。

 そのほかのアジア地域では、小康状態といったところでしょう。

 国内情勢に動きがあるのは、中国です。

 羊刃という殺傷を意味する星があり、辺境地域や少数民族への弾圧が強まる雲行きです。それに伴う暴動が起こる可能性もありそうです。

 暴動の兆しはタイにも。渡航制限がある中、中国やタイに出掛ける人は少ないと思いますが、関係者の方々は十分に注意してください。

 そして日本はというと、コマのように堂々巡りをする様子を示す星・陀羅があり、鬱々とした雰囲気に包まれそうです。

 ただ、吉星である右弼も入っていること、天機星にきている化禄星の良い影響を考えると、それほど悪い状況に陥ることはなさそうです。

 とはいえ、新しい首相となった今も、経済の立て直しをはじめとした政策への決定打を放つことはできない模様です。

 一部、心配な国がありつつも、比較的落ち着いたひと月となりそうな10月。

 以前もお話しましたが、今年は著名人の訃報が多くなる年。

 世の中に動きが少ない時期は、そうしたニュースがセンセーショナルに報じられがち。今月の悲しい報せは、より深い痛みとして感じられるかもしれません。

2020.09.30(水)
文=堀 由美子