2020年末、社会の動きを象徴する木星と土星のビッグイベントが起こり、新しい時代への扉が開かれます。新時代に備えて今やっておくべきことを、占星家の村上さなえさんが伝授!
全5回シリーズでお届けします。
地から風 “もの”から“こころ”へと価値観が移行
「グレート・コンジャンクション」に「グランド・ミューテーション」、雑誌やWEBサイトでは、2020年末に起こる星のビッグイベントに注目が集まっています。
地球からみて、木星と土星がぴったり重なるのが、「グレート・コンジャンクション」。
公転周期は、木星約12年、土星約29年ですから、およそ20年に一度の現象です。木星と土星は、社会の動きを象徴することから、次のグレート・コンジャンクションまでの、20年の世相をあらわすと言われてます。
ですが、これだけではありません。今回のグレート・コンジャンクションは、およそ200年に一度の大きな切り替わり期にも当たる特別なもの。
それが、グランド・ミューテーション(大いなる変化)です。
星座は、火、地、風、水の4つのエレメントに分類されますが、通常、グレート・コンジャンクションは、同じエレメント内で、約200年間繰り返されます。
1802年、グレート・コンジャンクションは、地のエレメントに移りました。現在に至る「地の時代」の始まりです。
地のエレメントが象徴するのは、物質的な豊かさや生産性、安定、価値など……。
この200年は、イギリスの産業革命を手始めに、ものづくりや目に見える価値を重んじてきた、まさに「地の時代」の体現となりました。
そんな物質主義の「地の時代」は、2000年に牡牛座で生じたグレート・コンジャンクションからの20年をもって、終了。
この年末、水瓶座で始まるグレート・コンジャンクションを皮切りに、約200年にわたる「風の時代」が始まります。
2020.08.30(日)
文=村上さなえ