#198 Iheya jima
伊平屋島(沖縄県)

沖縄本島の北端の辺戸岬に佇むと、すぐそばに見える伊平屋島。緯度としては辺戸岬よりも北に位置し、沖縄県最北の有人島になります。
遠くからみると、三角錐の山が5~6座浮かんでいるように見える伊平屋島。かつて山と山の間は海で隔たれていたのが、数千年もの月日をかけて砂が運ばれ、島が形成されたそうです。

この島が“秘境”といわれる理由のひとつが、アクセスのハードルの高さでしょう。那覇から車で約3時間の本部半島の運天港を目指し、そこから1日2便フェリー(時期により1便)に乗って約80分。


なかなかの遠路を押して訪れる伊平屋島は、周囲約34キロの南北に細長い島に、人口は1235人(令和2年4月)。美しい自然と、ほっこりとした人々が待っています。

メインビーチは南部に位置する米崎海岸。島の中でも一番狭小なエリアで、一本道を挟んで両側に海が広がっています。


東側の米崎キャンプ場にはシャワーなどの設備があり、2キロほどのロングビーチが広がっています。沖には具志川島や伊是名島が浮かび、伊平屋島の最高峰である賀陽山がそびえています。
そしてどこまでも遠浅が広がる海では、スノーケリングやSUP(スタンドアップパドルボート)、シーカヤックなどのマリンスポーツが楽しめます。
2020.06.20(土)
文・撮影=古関千恵子