「フット」の使い方で足の太さが決まる!
しかし、つま先までしっかり使うにはどうすればいいのでしょうか。
先生の教えは、シンプルでした。
「地面からつま先を離す時に、足の裏や靴底を後ろの人にしっかり見せる意識で歩くといいですよ」
……簡単!
実際に足の裏を見せる意識で歩いてみたところ、思っていた以上に、足の先の部分までを使えるとわかりました。
というのも、「後ろに見せる」となると、つま先をぎりぎりまで使わざるを得ないので、使う部分が自然と足の「先の先」になるのです。
そして、その位置が「本来」だとすると、普段使っている「足先」が、かなり「途中だ」ともわかりました。
しかも、ここでさらに気がついたのですが、つま先までをしっかり使って歩くと、ふくらはぎもちゃんと使われるのです! 実は、これこそが今回の一番の収穫で、「ああ、だから、私の足は太くなったのか」と納得したのです。
皆様にも試していただきたいのですが、つま先をあまり使わないで歩くと、足が離れる際に生じた力がふくらはぎの途中辺りまでしか届きません。
なので、ふくらはぎの筋肉があまり使われない上、変に踏ん張るせいなのか、ふくらはぎの下の辺りが妙な感じに太くなります(私の場合)。
しかし、先生の指導通りに、つま先までをしっかり使うと、歩き出しによって生じた力が、足の上部にまで届くので、足のラインがスッときれいになるし、ふくらはぎの位置が上がると言いますか、筋肉のボリュームゾーンが上がり、レッグ長に見えるのです。足首も使われるので、足首もきゅっと締まります。
「これだったのか!」と思いました。
皆様もぜひトライしてみてください。使われる筋肉の位置が変わるのが体感できると思います。
エネルギーを循環させるとラク
「次は、かかとも意識していきましょう。着地させる時はかかとをしっかり使いますが、こちらは、前にいる人に足裏を見せる意識で歩くとできますよ」
これまたやってみたところ、なんと歩幅が広がりました。
足裏を見せるとなると、足の付け根辺りから足を振り出す意識を持たないと「見せる」までには至りません。
そのため自然に足を振り上げる感じになるので、歩幅が広がるのだと思いました。
しかも、普段、無意識で歩いている時は、ひざ下をちょこちょこ動かす感じだったので、足が重いと感じていましたが、足裏を見せる意識で歩くと、ラクなのです。
普段は足首辺りで止まらせていたエネルギーが足の付け根辺りまで上がり、次の一歩を踏み出すエネルギーに変換されるのかもしれません。
つまり、正しく歩くと、エネルギーが循環して、省エネになるのかも?
「そうですね。では、さらに上のレベルを目指しましょうか。歩く時に進むエネルギーを体全体に循環させるためには、姿勢も大事です。
姿勢を意識して歩くと、歩くこと自体がエクササイズになって、歩くたびに美しいボディラインに近づいていきますよ」
ということで、次回はカラダ全体をしっかり使う歩き方を教えていただきましょう。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.03.29(日)
文・撮影=にらさわあきこ