●主演最新作では ホットウイスキーを飲みながら芝居を
――また、父親役というのは、ちょっと珍しい気もします。
ドラマでは父親役もやっているし、実生活でも4歳の男のコがいるんですが、最初は「思春期の女の子となると、ちょっと違うかな?」とは思いました。現場にも来てくださった原作者の菊池(真理子)先生に、「どんなお父さんでした?」と聞いたこともありましたが、娘役の松本(穂香)さんは芯がどっしりした女優ですし、現場で何が大変だったということもありませんね。
――ちなみに、本作で新たな体験をされた、といったエピソードはありますか?
「お前、芝居してないじゃん」と言われるのが嫌ですけど、ちょっとだけ飲みながら芝居してるんです。寒かったんで、ホットウイスキーを(笑)。監督も「やってみましょう」と言ってくれて、ちょっと面白い体験をしました。伊勢谷友介が監督した『セイジ ―陸の魚―』の最後にみんなで飲むシーンを撮った以来。ただ、今回はしっかりセリフもあるし、芝居しなきゃいけない。緊張するし、いろいろ意識しちゃって、なかなか酔えなくて、ほろ酔いの一歩手前でしたね。
2020.03.06(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖
ヘアメイク=山崎惠子