23歳となり、演じるキャラも学生から社会人となった高杉真宙。上司に振り回される会社員を演じた、最新主演作『前田建設ファンタジー営業部』で体験した初めての出来事とは?

●自分は先輩らしくない先輩

――この2年間で、ドラマ「高嶺と花」や映画『十二人の死にたい子どもたち』でも共演された竹内愛紗さんや岡田健史さんなど、事務所の後輩の活躍も目立ち始めました。

 事務所における年下ポジションを必死に守っている……というのは冗談ですが、僕が先輩らしくないので、何か申し訳ないですね。何か相談されれば、ちゃんと聞くし、真摯に受け止めたいので、今後とも宜しくお願いしますという感じです。こういうスタンスだから、あまり相談されないのかもしれませんね(苦笑)。

――19年のドラマ「サイン ー法医学者 柚木貴志の事件ー」では刑事役、現在放送中の「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」ではスポーツカメラマン役を演じられていますが、社会人を演じることの実感は?

 昔から「学生役から抜け出すのが大変」という話を聞いていました。「自分ではどうすることもできない」と思っていたんです。それが、いつの間にかスーツを着るキャラを演じることが増えて、とても恵まれていると思いますし、有り難いですね。でも、まだまだ高校生役はやりたいです。10年計画の「賭ケグルイ」はありますけれど、先輩たちがよく言っている「最後の高校生役ですので、是非観てください!」と言いながらプロモーションをやりたいんです(笑)。

2020.02.07(金)
文=くれい響
撮影=佐藤 亘
ヘアメイク=山崎惠子