キリスト教徒でなくとも、パンとワインは切っても切り離せない関係。

 パン飲みは、懐石料理のお凌ぎのようにパンをちょっとかじることで空腹を凌げるから、安心してお酒が飲める。

 パンのバラエティを楽しみ、嚙みしめながら、ワインをごくり。パンがおいしすぎるとパンばっか食べて、料理はちょっとしか食べられない。この加減が難しい(笑)。

 蕎麦屋で蕎麦前と称して昼間からお酒が飲めるように、パン屋なら昼ワインも罪悪感なく堂々と飲めるのが嬉しいですね。


名物のパンすしは
日本酒とも相性抜群

●ヨル15℃(ヨルジュウゴド)

ライムで〆たいわし、バルサミコ酢のツメを塗った炙り穴子などパンすしは2貫 900円。日本酒 600円~とパンの粋な出合いを体感して。

 「不思議なパンの寿司をご賞味あれ。ワインもいいけど日本酒もね」とPさん推しの“パンすし”とは、刺身や煮穴子など旬のネタをパンにのせた驚嘆必至の名物メニュー。

水分量の高いヨルパン 365円は、もちもちやわらかでパンなのにジューシー。発酵バターとオリーブオイル付きで、どちらと食べても幸せ。

 ほかにも、各国料理の垣根を軽やかに越えた世界の味が勢揃い。

パン、焼き菓子のほか、野菜も販売。

「15℃特製のヨルパンはもちろん、パスタや米系もいいし、〆のデザートまであるのがありがたい」(渡辺Pさん)

代々木のパン屋さん「365日」の姉妹店で、夜は世界の食のトレンドを取り入れた加藤シェフの料理が登場。

ヨル15℃(ヨルジュウゴド)

所在地 東京都渋谷区富ヶ谷1-2-8
電話番号 080-4094-4615
営業時間 18:00~23:00(L.O. 22:00)、パンの販売7:00~
※売り切れ次第終了
定休日 無休
座席数 20席
https://ja-jp.facebook.com/yoru15c/

●紹介してくれたのは……
わたなべPみちこさん(フードジャーナリスト)

食にまつわる仕事に関わる食中心のライター&編集者。味にはつくり手の人生が映し出されると信じ、つくり手の半生をじっくり聞き出す。
きっかけパン:アンデルセンの前身「タカキベーカリー」。甘くておいしいパンに心奮われる。

パンが先か? ワインが先か?
楽しい「パン飲み」のすすめ

2019.11.02(土)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Masahiro Shimazaki

CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

なんでこんなにパンが好き?

CREA 2019年6月号

おいしくて楽しくてみんなが夢中……でも
なんでこんなにパンが好き?

定価780円

毎日楽しめる、皆でシェアできる、そのままでも、調理してもおいしい、しあわせの香りがする……。パンってやっぱりいいですよね。それにしても、ブームが終わらず皆の心を掴んで離さないのはなぜ? そこで今回は、パンを愛する人たちに“好き”の理由を伺い、旬のトピックスを徹底調査。保存版のパンガイドができました。