キリスト教徒でなくとも、パンとワインは切っても切り離せない関係。

 「パン飲み」は、懐石料理のお凌ぎのようにパンをちょっとかじることで空腹を凌げるから、安心してお酒が飲める。

 パンのバラエティを楽しみ、嚙みしめながら、ワインをごくり。パンがおいしすぎるとパンばっか食べて、料理はちょっとしか食べられない。この加減が難しい(笑)。

 蕎麦屋で蕎麦前と称して昼間からお酒が飲めるように、パン屋なら昼ワインも罪悪感なく堂々と飲めるのが嬉しいですね。


ワイン好きが
足繁く通う路地裏の名店

●Blanc(ブラン)

海藻入りベーコンエピなど意欲的なパンも。

 パリで修業したシェフとパン職人がタッグを組み、毎日食べても飽きない普段着のフレンチとパンを提供。

左:7~8種の高知県産野菜が楽しめるリヨン風サラダ 1,200円。ワインはクリアで飲み飽きないヴァンナチュール。ボトル 4,300円~。右:店舗外観。

 「なんといっても魅力は、おかわり自由のパン盛り合わせ。特に“瓦”と呼ばれるカンパーニュが外側カリッ、中モチッでワインが進む。パンだけでも飲めちゃうけど、高知県産の野菜やフルーツを使ったメニューもおすすめ」(渡辺Pさん)

路地裏の小さな店ながら連日満席。夜の予約はプリフィクスコース 4,500円~。

Blanc(ブラン)

所在地 東京都港区虎ノ門1-11-13 1F
電話番号 03-6273-3164
営業時間 ランチ 11:00~14:30(L.O. 14:00)、ディナー 18:00~22:45(L.O. 22:15)、パンの販売 7:00~
※売り切れ次第終了
※テイクアウト用のパン購入のみでは店内利用不可。
定休日 日曜・祝日
※土曜は貸し切りのみ
座席数 16席
https://ja-jp.facebook.com/blanctokyo/

●紹介してくれたのは……
わたなべPみちこさん(フードジャーナリスト)

食にまつわる仕事に関わる食中心のライター&編集者。味にはつくり手の人生が映し出されると信じ、つくり手の半生をじっくり聞き出す。
きっかけパン:アンデルセンの前身「タカキベーカリー」。甘くておいしいパンに心奮われる。

2019.10.31(木)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Masahiro Shimazaki

CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この特集の掲載号

なんでこんなにパンが好き?

CREA 2019年6月号

おいしくて楽しくてみんなが夢中……でも
なんでこんなにパンが好き?

定価780円

毎日楽しめる、皆でシェアできる、そのままでも、調理してもおいしい、しあわせの香りがする……。パンってやっぱりいいですよね。それにしても、ブームが終わらず皆の心を掴んで離さないのはなぜ? そこで今回は、パンを愛する人たちに“好き”の理由を伺い、旬のトピックスを徹底調査。保存版のパンガイドができました。