マーレのおすすめ
観光スポットは?

 マーレを目指してモルディブを訪れる人は少数派でしょう。多くの旅行者がリゾートへ向かう水上飛行機のための前泊、あるいは帰国の国際線の搭乗待ちなど、スキマ時間を利用して観光に訪れているのではないでしょうか。

 マーレの観光スポットのうち、おすすめの筆頭は「オールド・フライデー・モスク」(またの名を「フクルミスキー」)。スルタン・イブラヒム・イスカンダル1世の命により、1658年に完成した、モルディブ最古のサンゴでできたモスクです。

 建立に2年の歳月を費やしただけあって、積み上げたサンゴのブロックにほどこされた美しいカービングは見とれてしまうほど。

 こちら、海洋文化建築のユニークな例として、2008年に世界遺産(文化遺産)の暫定リストに加えられたそうです。

 地元の暮らしを垣間見るならば、魚市場へ。なんといってもモルディブは「世界主要国の魚介類の1人あたり年間消費量」でダントツの1位。日本の2倍以上の量を食しているそうで、魚市場はまさにモルディブ人の胃袋です。

 カツオに交じって、ツバメウオやバラクーダなどダイビングでおなじみの魚も見かけます。テーブルの上では、巨大なカジキやマグロを解体しているところを見学することも。

 イスラム教のモルディブでは、旅行者がアイランドリゾートでお酒を飲むのは許されていますが、ここマーレではたとえ旅行者であっても厳しく禁止されています。

 マーレ内では、インターナショナルなホテルブランドであっても、おしゃれなイタリアンレストランであってもお酒はNG。

 この界隈での唯一の例外がフルレ・アイランド・ホテルで、バーもあります。予算に余裕があるときは迷わずフルレ・アイランド・ホテルを選んでしまいます。

 そんなマーレ周辺、ここ数年の開発の勢いは目覚ましいものがあります。

2019.10.05(土)
文・撮影=古関千恵子