小さな村めぐりもまた楽しい

 アマルフィ海岸では、点在する小さな村めぐりも楽しみです。人気が高いのはポジターノとラヴェッロ。

 ポジターノはイタリア屈指のリゾート地。レンガ色やレモン色のカラフルな家並みが崖に張り付き、細い路地が建物の合間を縫ってビーチへと続いています。

 ビーチにはオープンテラスのレストランや“モーダ・ポジターノ”と呼ばれる1960年代に流行した綿や麻で作られたビーチファッションを扱うショップなどが連なり、観光客で大賑わい。

 その様子をサンタ・マリア・アッスンタ教会が見守っているようです。

 一方、内陸側のラヴェッロは九十九折りの山道を上った、標高350メートルの断崖に築かれた小さな町。

 高い位置から雄大な岩山とティレニア海がおりなす絶景を、一望にすることができます。

 ここでワーグナーは「クリングゾルの魔法の花園」を作曲しました。アーティストの心も動かす、圧巻のパノラマビューです。

アマルフィ海岸

●アクセス 基点は東端のサレルノまたは西端のソレント。ローマやフィレンツェからはイタリア国鉄(FS線)を使い、サレルノへ。そこからバスまたは船で。
●おすすめステイ先 ホテル・サンタ・カテリーナ
https://www.LHW.com/scaterina/

【日本での問い合わせ先】
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド 

フリーダイヤル 0120-086-230

古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2019.05.25(土)
文・撮影=古関千恵子