LOVE:おいだれ
上田が誇る美味しいの「おい」!

やきとり がんちゃん|上田

 初めて長野県・上田へちょこっと行った。大好きなパンと雑貨のお店「haluta」の本拠地があり、一度見てやろうじゃないか! というのが主な目的。で、お買い物をしたり、うなぎを食べたり、モンブランを食べたり、東御のシードルを買ったり、日帰り温泉に入ったりと、思いの外お小遣いを使いまくって楽しんでいた。

 そんなに上田にハマると思っていなかった我々。急遽、夕食を上田で取ることになったが、なにを食べていいかわからない。しかも日曜でレストランが開いていない! これは困った。

「やきとり がんちゃん」の名物、もも焼き。しっかりとした食感のあるもも肉を焼き、細かく切ってあるひと品

 こういうときに便利なのが、当然ながらインターネットである。まだまだ知らないことの多い上田の名物を知ろうと検索を重ねていくと「美味(おい)だれ」という言葉にぶち当たる。これはいったい……?

 どうやらやきとりの味付けに使われるたれらしく、しかもポッと出の町おこし名物ではなく、上田っ子なら誰もが知っているソウルフードならぬソウルだれらしい。現在はラーメンなどにも派生しているようだけれど、ここはやっぱりやきとりでしょう! というわけで、日曜日も営業しているやきとり屋さんを探しまくり、ようやく駅の近くにある「やきとり がんちゃん」を発見。

 がんちゃんは上田の繁華街の片隅にある。厳密にいうと、繁華街を訪れた人が利用する駐車場のチケットが出るマシーンの横という意表をつかれる立地にある。プレハブのようなちっちゃなお店だが、ほかのお店が軒並み閉まっているせいもあるのか、その小さな店構えから立ち昇る活気たるや! 私たちが入るともう満席という人気ぶりである。さあ、「美味だれ」やきとりとは出会えるのか……!?

<次のページ> 「美味だれ」がメニューにない、かと思いきや

2012.10.24(水)