宇宙の中心にぽつんと浮かぶ感覚
![サンセットディナーから滞在はスタート。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/0/-/img_a01652c1434903ee6ab1719384226b32152228.jpg)
室内をチェックしているところへ、スタッフが食事の準備が整ったと、透明な壁の向こうからジェスチャーを送ってきます。
用意されていたのは、白砂を掘り起こしたテーブルとイス。そこにシーフードやステーキなどのごちそうがサーブされます。
サンセットから夜の海まで、大きな空の変化に包まれ、モルディブの大自然を貸し切りにした気分です。
食事を終えてテントへ戻ると、そこからがハイライト。
ちょうどスーパームーンの前日だったため、見上げると、大きな月が中天で輝いています。ライトを消して四柱ベッドに寝転ぶと、月の光の筋がまっすぐ差し込んでくるよう。
月明りに照らされた波から、波音がサラウンドに響きます。宇宙の中心にぽつんと浮かんでいるような不思議な感覚。
これが、カップルだったらなぁ……。誰かと感動を分かち合う日を夢見て、一人星空の下、眠るのでした。
![翌朝のビーチバブル。大潮だったため、波打ち際が近い。ちなみに、テント内には念のために救命胴衣の用意も。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/5/-/img_85de14947991d06e761c8df263b6c6cf159240.jpg)
翌朝は食事の前に隣の無人島へ歩いて渡って、ぐるりと一周。
人間の足跡はひとつも付いていないけれども、無数のヤドカリや、カメのものらしきトラクターのような足跡を発見。夜の間、周囲では生き物たちの営みが繰り広げられていたようです。
![朝食の準備に取り掛かるスタッフ。海と空の真ん中での朝ごはんはごきげんです。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/-/img_1564f52842298ef840057e3820d870b0151264.jpg)
朝食も1組のみのテーブルを波打ち際にセッティング。朝日を受けながら、気持ちのいい一日の始まりです。
![水上コテージの桟橋の長さはモルディブ屈指。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/2/-/img_42bb6b92448ecd7d8dc7fca5ada75262141015.jpg)
ビーチバブルは1棟のみのスペシャルな部屋ですが、フィノールには水上、ラグーン、ビーチのロケーションに125棟のヴィラがあります。
![ロックスター・2ベッドルーム・オーシャン・プールヴィラ。ビル・ゲイツのファミリーなどセレブが滞在。ソファの脇にはシャンパンをオーダーするためだけの直通電話が。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/9/-/img_79edf19d0856eed833b0a6f7bfa1872899551.jpg)
そのうち最上位クラスは「ロックスター・2ベッドルーム・オーシャン・プールヴィラ」。なんと、こちらのダイヤル式電話はシャンパンをオーダーするための直通ライン。遊び心が効いています。
2019.03.16(土)
文・撮影=古関千恵子