ミシュランよりも今どき感が強い
「世界のベストレストラン50」

「世界のベストレストラン50」。
「世界のベストレストラン50」。

 どちらかといえば保守的なミシュランに対してイマドキ感が強いのが評価サイト「世界のベストレストラン50」です。

2018年の世界のベストレストラン50で世界一となったモデナのオステリア・フランチェスカーナ。ミシュラン3ツ星でイタリアのガンベロ・ロッソでもほぼ最高に近い評価を得ている。
2018年の世界のベストレストラン50で世界一となったモデナのオステリア・フランチェスカーナ。ミシュラン3ツ星でイタリアのガンベロ・ロッソでもほぼ最高に近い評価を得ている。

 このサイトは2002年以降、毎年批評家や料理人の投票により、世界のレストランの格付け(上位100位)を行ってきました。

 スペインのカタルーニャにあった伝説的レストラン、エルブジやデンマークのノーマなど、このランキングで世界一になり、料理の世界に新たな潮流をつくりだした店も少なくありません。

これまで何度も世界一に輝いたノーマは2018年から場所を移転。シーズンごとに決まったジャンルの食材のみを提供するスタイルに。ガストロノミーの最前線は変化が速い。
これまで何度も世界一に輝いたノーマは2018年から場所を移転。シーズンごとに決まったジャンルの食材のみを提供するスタイルに。ガストロノミーの最前線は変化が速い。

 ちなみに2018年の世界一はイタリアのモデナにあるオステリア・フランチェスカーナでした。

 近年はミシュランの3ツ星を獲得するよりも、ベストレストラン50の上位にランクされることをめざす料理人も現れるようになっています。

オステリア・フランチェスカーナの有名なデザート「ブロークンタルト」は、日本人のスーシェフの紺藤氏があやまって床にタルトを落としてしまったことに着想を得てシェフのマッシモ・ボットゥーラが作り出した。
オステリア・フランチェスカーナの有名なデザート「ブロークンタルト」は、日本人のスーシェフの紺藤氏があやまって床にタルトを落としてしまったことに着想を得てシェフのマッシモ・ボットゥーラが作り出した。
2018年に世界6位となったリマのセントラルのシェフ、ヴィルジリオ・マルティネスが2018年にアンデス山麓にオープンしたMIL。すり鉢状の端の右側手前に見える建物がレストランだ。周囲には人家もないが、世界中から客が訪れる。
2018年に世界6位となったリマのセントラルのシェフ、ヴィルジリオ・マルティネスが2018年にアンデス山麓にオープンしたMIL。すり鉢状の端の右側手前に見える建物がレストランだ。周囲には人家もないが、世界中から客が訪れる。

◆世界のベストレストラン50
(The World's 50 Best Restaurants)

http://www.theworlds50best.com/

パソコンの場合はトップページのLISTにカーソルを持っていくとランキングが見られます。なお、「アジアのベストレストラン50」(2018年の1位はバンコクの「Gaggan」)や「ラテンアメリカのベストレストラン50」も参考になります。お酒好きには「世界のベストバー50」も。


・アジアのベストレストラン50
http://www.theworlds50best.com/asia/en/asias-50-best-restaurants.html

・ラテンアメリカのベストレストラン50
http://www.theworlds50best.com/latinamerica/en/the-list.html

・世界のベストバー50
http://www.worlds50bestbars.com/

2019.03.12(火)
文=橋賀秀紀