写真の大部分をベッドが占める部屋を
避けた方がいい理由とは?
海外旅行に行く場合、誰もが必ずお世話になるホテル。
しかし、同じ料金で宿泊しても、利用の仕方一つで雲泥の差が出てきます。
そこで、これまで取材やプライベートで得た経験から、「こうすればホテルを使い倒せる!」という裏ワザをあますところなく公開したいと思います。
(1) 高級ホテルなら宿泊する前から使い倒す
一定のランク以上のホテルには必ずコンシェルジュがいて、滞在中のゲストのさまざまなリクエストに応えてくれることはよく知られています。
しかし、コンシェルジュは、宿泊を予約した時点から宿泊までの間にも、ゲストのためにさまざまな仕事をしてくれるのです。
かつてフランスのシャンパーニュ地方を旅したとき、シャトー・レ・クレイエールというシャンパーニュを代表するホテルに宿泊しました。
このホテルを予約した際に、シャンパンの作り手であるクリュグとサロンのシャトーを訪問するリクエストをしておきました。
これらは一般人が見学することはできないはずでしたが、ホテルと作り手に長年の信頼関係があることから可能となったのです。
香港や上海でも、入会金・年会費が高額な会員限定クラブの予約をホテルのコンシェルジュ経由でしてもらいました。
こういったことは明文化していませんが、融通が利くことが多いので、まずはホテルにメールを出して問い合わせてみてはいかがでしょうか。
(2) 写真の大部分をベッドが占める部屋は避ける!?
「トリップアドバイザー」というサイトをごぞんじでしょうか。世界中のホテルやレストラン、観光地などの情報を集めた世界最大の旅行口コミサイトです。「食べログ」の海外旅行版とでも思っていただければよいかと思います。
このなかでも特に利用価値が高いのがホテル情報です。私がとりわけよく使うのが写真。なかでも素人の投稿者が撮った部屋の写真は、腕の立つプロのカメラマンが撮った写真よりも、はるかに実態に近く、参考になります。
また、部屋からの眺めといったカテゴリーの写真もあるので、眺望にこだわる人にとっては、ホテル選びの大きな参考になります。
こうした写真で注意したいのは写真に占めるベッドの大きさ。写真いっぱいにベッドが広がっているような写真はベッドが大きいのではなく、部屋が狭いことがほとんどです。
トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/
(3) 自分が何者かをホテルに伝える
よいホテルやレストランのサービスに従事している人は顧客の情報を知りたがります。
通常であれば顧客情報は名前・年齢・性別・国籍・住所などの基本的なもの。これだけではサービスする側もどのようにすればよいのか手がかりがつかみづらいものです。
しかし、「結婚記念」「誕生日」などの目的を事前に伝えておけば、ホテル側はしかるべきサービスをしてくれるでしょう。チェーン系のホテルプログラムの会員なら、自分のプロフィールをできるだけ細かく書いておくのも一つの手です。
2017.01.16(月)
文・撮影=橋賀秀紀