カッコいい先輩たちとの出会い
――そんななか、どのようにして俳優活動を始めたのでしょうか?
街を歩いていたときに、たまたま小さい舞台のオーディション情報を知って受けてみました。それまで演技経験はなかったんですが、自分では「できないわけがない」と根拠のない自信がありました。運よくオーディションに合格し、公演に出たことをきっかけに、当時の事務所の方が声をかけてくれて入ることができたんです。
――『生贄のジレンマ』など、2013年ぐらいから映像作品にも出演されていきますが、転機となった作品や出来事は?
初めての現場は『クローズEXPLODE』です。ほぼ、エキストラでしたが、地元の友達には嬉しくて自慢しましたね。そこからはオーディションで役を勝ち取るしか手段はありません。それは今でも変わってません。現場でカッコいいと思える先輩たちに可愛がっていただいたり、助けていただいたことは、僕にとって大きな転機になりました。
――具体的に、そのカッコいい先輩たちとは?
先日もお会いしたばかりですが浜野謙太さんです。春頃に初めて共演したのですがその後に、僕がある作品の出演が決まったと報告をしたら速攻でお祝いにと焼き肉に連れてってくださいました。それから、関ジャニ∞の錦戸亮さんは3、4度共演していたことを覚えてくださって、撮影日が誕生日だった時にプレゼントを用意してくださいました。山﨑賢人くんや中川大志くんは年下ですが、一緒にご飯をしたり、相談ごとをしています。皆さんの人柄を知って、「僕もこういう人になりたい」「いい役者になりたい」という意志が強くなっていったと思います。
2019.01.25(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖
ヘアメイク=峰田 大暉(OCEAN TOKYO WHITE)