ソフィア王妃芸術センターで
ピカソの「ゲルニカ」を拝む

 ソフィア王妃芸術センターは、もともと病院として使われていた18世紀の建物を改装し、ガラス張りのエレベーターを取り付けて1992年に開館した近現代美術館。フアン・カルロス1世の王妃ソフィアの名前が付けられている。

 建物自体はロの字型になっていて、中央に中庭があるという造り。エレベーターを降りて廊下を歩きながら展示室を見終わると、もとのエレベーターにもどるという具合だ。2階と4階が常設展となっている。

 所蔵されているのは20世紀の現代美術を中心とした作品が2万点以上。絵画、版画、デッサン、写真、彫刻、ビデオなど多岐にわたる。なかでもピカソ、ダリ、ミロの作品を多く所蔵していることでも知られる。

 もっとも人気が高いピカソの「ゲルニカ」は撮影禁止。それでも常に大勢の人々に囲まれているので、一番前で鑑賞したい場合は前の人が満足して立ち去るのを気長に待とう。

 もともと病院だったこともあり、展示室は比較的小さな部屋に分かれていて、一度廊下に出て次の部屋に行く、という順路が多い。

 時間がなくてお目当ての作品だけ観たいという場合は、廊下や展示室にいる美術館員に聞くといい。たいがいはどの展示室にあるか、番号を教えてくれる。

 展示室を回り終えたら中庭にも出てみよう。樹木の合間にミロの彫刻作品などが展示されている。展示室で見る作品とはひと味違う芸術鑑賞を楽しむことができる。

 入館が無料になる曜日や時間帯があるので事前に確認してから行くといい。この日は夕方19時から無料ということで、19時前に長い列ができていた。

Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía
(ソフィア王妃芸術センター)

所在地 Calle Santa Isabel, 52, 28012 Madrid
http://www.museoreinasofia.es/

【取材協力】
イベリア航空

http://www.iberia.com/

たかせ藍沙 (たかせ あいしゃ)

トラベル&スパジャーナリスト。渡航約150回・70カ国、海外スパ取材約250軒超、ダイビング歴約800本超。日々楽しい旅の提案を発信中。著書は『美食と雑貨と美肌の王国 魅惑のモロッコ』(ダイヤモンド社)、薔薇でキレイになるためのMOOK『LOVE! ROSE』(宝島社)など。楽園写真家・三好和義氏と共著の『死ぬまでに絶対行きたい世界の楽園リゾート』(PHP研究所)は台湾と中国で翻訳出版、第2弾『地球の奇跡、大自然の宝石に逢いに… 青の楽園へ』(PHP研究所)も中国で出版された。新刊『ファーストクラスで世界一周』(ブックマン社)発売即重版決定!
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