朝から夜までにぎわう
ガストロノミー・マーケット
![サン・ミゲル市場の正面入口。鋳鉄建築も一見の価値がある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/-/img_a13aca9fdb98f1a243e0e253e1c9e619215663.jpg)
レストラン巡りも楽しいが、地元の人々の暮らしに密着した市場には別の楽しみがある。
マドリードの市場のなかでも、街の中心にあり、もっともにぎわっているのがサン・ミゲル市場だ。朝から夜遅くまで途切れることなく人々の胃袋を満たしてくれる。
![場内には固定店舗と移動式のスタンドがずらりと並ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/-/img_650ee781b4f31d4e5b9c7a2ef8808350292860.jpg)
サン・ミゲル市場は、もともと生鮮食品卸売市場として1916年にオープンした市場で、建物はマドリード市内では数少ない鋳鉄建築の傑作と言われている。
その美しい建築はそのままに、2009年にマドリード初のガストロノミー・マーケットとして新装オープンした。
![笑顔で生ガキを開けてくれるナイスガイたち。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/-/img_c4ffa9bdac9b7e7fa4ddd50084dc96cb234063.jpg)
![生ハム専門店の壁にはイベリコ豚のブロックがズラリ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/-/img_032e51a3d629caa6b69eec4d986f655f325070.jpg)
![オリーブ専門店。様々な種類のオリーブ、そして、オリーブを使ったピンチョスが並ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/-/img_69346ee4828db1c7a4ecf2fe637ac641257878.jpg)
イベリコ豚の生ハム、生ガキ、チーズ、オリーブから、各種タパス、パエリヤ、スイーツ、新鮮なフルーツまで、場内には20軒以上の固定店舗と、移動式のスタンドがある。
生ハムは注文してからスライスしてくれるし、生ガキもその場で開いてくれて、どれもベストな状態で食べることができるのだ。
![生ハムを挟んだオリーブ。ひとくち食べるとワインがほしくなる美味しさだ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/2/-/img_0261dfef12f2b03906cd92b019c742a3197933.jpg)
![チーズ専門店のタパスにはつくりたてのカッテージチーズが載っている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/-/img_5dae8f9e8dbff435de94723bb5fc7efb146699.jpg)
中央にはイートインスペースが設けられているので、市場で購入したものをその場で食べることができる。
![夜になるとイートインスペースはほぼ満席。美味しいものを食べながら、おしゃべりが尽きない。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/d/-/img_ade65b1b19231b4bd56375dcebda2b41287658.jpg)
軽くつまんで小腹を満たすもよし、お腹いっぱい食べるもよし、夕食前のアペリティーヴォにもよし、あらゆるシーンで楽しむことができる。ついつい長居してしまいそうな楽しい市場だ。
Mercado de San Miguel
(サン・ミゲル市場)
所在地 Plaza de San Miguel, s/n, 28005 Madrid
http://mercadodesanmiguel.es/
2019.03.10(日)
文・撮影=たかせ藍沙