空港建築もユニフォームも
スペインデザインのフォルムが秀逸
日本からスペインへの唯一の直行便をもつイベリア航空。2018年10月からは増便となり、成田とマドリードを週5便で繋ぐ。スペインから、欧州、米州、アフリカ、中東、アジアを含む世界47カ国130都市へと飛んでいる大手航空会社だ。
アメリカのFlightStatsの調査では、2016年、2017年連続で定時到着率世界1位となった。
JALと同じワンワールドアライアンスに加盟しているので、JALのマイルでイベリア航空の特典航空券と交換することもできる。
また、イベリア航空は、JAL、フィンエアー、ブリティッシュ・エアウェイズの共同事業パートナーだ。日本とスペイン間のみならず、4社のフライトネットワークを利用して、スペインを経由した欧州、南米、アフリカ路線へ繋ぐことも可能だ。
日本からのフライトは、JALとのコードシェア便となっている。
スペインはファッションや建築のデザインで世界的に知られる国。イベリア航空のユニフォームも、創業以来常に機能的でスタイリッシュなデザインとなっている。
それもそのはず、デザインはスペインを代表するファッションブランドのひとつ、「アドルフォ・ドミンゲス」とのコラボレーションなのだ。
2005年から採用されているデザインは近々リニューアルされる。次はどんなデザインとなるか、楽しみに待ちたい。
マドリード・バラハス空港の建築デザインも秀逸だ。曲線を多用した優美な建築フォルムは、世界で最も美しい空港のひとつと称されるほど。
パリのポンピドゥー・センターなどを手がけた建築家リチャード・ロジャースによるデザインで、2006年の開港時には王立英国建築家協会のスターリング賞を受賞している。
昼間は波打つような天井にある明かり取りの窓から外光が差し込み、見とれてしまうほどに美しい。天井の建材として使われているのは、なんと竹! チェックインカウンターも凝っている。
そして、イベリア航空のビジネスクラスラウンジは、2017年11月にリニューアルオープンしたばかり。
グレーをベースにコーポレートカラーの鮮やかな赤が効果的に使われたインテリアデザインは、眺めているだけでも楽しい。
滑走路を行き交う飛行機を眺めながら、本場のスペインオムレツにスペイン産ワインを合わせたら、美味しすぎて搭乗開始時間に遅れないよう、ご注意あれ!
2018.11.06(火)
文・撮影=たかせ藍沙