快適な長時間フライトを約束する
2メートルのフルフラットシート!
ヨーロッパ行きのフライトの中で、日本からもっとも長時間の直行便がイベリア航空のマドリード便だ。往路は約14時間15分、復路は13時間45分というロングフライト。
イベリア航空のビジネスクラス「ビジネス・プラス」は、長い時間を快適に過ごすために工夫された空間となっている。
互い違いに配置されたスタッガード式のシートは19席。進行方向左の窓側から2-2-1という並びで、すべてのシートから通路にアクセスできるようになっている。
フルフラットにすると長さ2メートルになる快適シートは、長時間のフライトでゆっくりと休むことができ、快適なフライトを約束してくれるシートだ。
シートには、食事のときに使う収納式テーブルのほかに、飲み物やちょっとした物を置くことができるカクテルテーブル、ワインラックなどが備わっている。
手元を照らすことができるパーソナルリーティングライトや、ノイズキャンセリング付きヘッドフォン、日本の電気製品もそのまま差し込める電源アダプター、Appleコネクタ、USBジャック、機内通話用電話もあり、地上と変わりないほど快適だ。
エンターテイメントは、15.4インチのスクリーンで楽しむことができる。手元のタッチスクリーン付きコントローラーで操作できる映画の数は67本。そのうち32本には日本語字幕つきだ。
機内食も旅のたのしみのひとつ。スペインは、近年、ガストロノミーが話題になっている美食の国なので、食へのこだわりは機内食にも現れている。
フライトの30日前から48時間前までの間なら、スペイン発便に限り、有料で7種類のメニューから選ぶことができる。グリル、ハンバーガー、地中海、グルメ、イタリアン、クラシック、オリエンタルの7種類だ。
もちろん、搭乗後となると選択肢が限られるが、味とクオリティは事前予約と変わらない。スペイン最高峰のワインも食事の味を引き立ててくれる。
エコノミークラスのシートは座席内幅46センチ。ヘッドレストは身長に合わせて動かすことができる。
エコノミークラスにも全席電源アダプターがついているのはイベリア航空の特徴のひとつ。AppleコネクタやUSBステーションもあるので、タブレットに、観たい映画や聴きたい音楽を入れておけば、長時間のフライトも退屈することはない。
機内食は、ビジネスクラスとは内容が変わるものの、こちらも7種類の有料メニューを事前に予約することができる。ベジタリアン食、低塩分食、糖尿病食、乳幼児食、各種宗教徒食など、幅広い特別食にも対応可能だ。
2回の機内食の間には、各種飲み物のほかに、おにぎりやサンドイッチなども用意されている。
イベリア航空
2018.11.06(火)
文・撮影=たかせ藍沙