世界の食が香港にあり

 大館から歩いて5分のところには、2018年春にオープンした“アートとライフスタイル”の「H QUEEN’S」ビルがあり、国内外の有名ギャラリーがずらりと入っている。

 そしていまこのビルには、香港でもっとも話題のペルー料理の店「ICHU(イチュウ)」も、秋にオープン。香港グルメたちが殺到している。

 南米No.1シェフのヴィルジリオ・マルティネスの店イチュウは、世界のベストレストラン5位の「Central(セントラル)」の姉妹店。イチュウを切り盛りするシェフのサン・ジオンもセントラルに3年いて、今回、香港の店を任されることになった。

 「世界におけるペルー料理の躍進ぶりを見て、その理由を知りたいと思ったんだ。それがわかれば、韓国料理にも応用できるんじゃないかって」。セントラルで修業をはじめた理由をシェフのサン・ジオンが話してくれた。

 イチュウは“セビチェリア(ペルーの国民的な料理セビーチェをはじめとする魚料理をカジュアルに食べられる店)”の雰囲気がコンセプト。大皿料理をみんなでシェアしてわいわい食べる感じを目指してる。

 “気取ってない”と“おいしい”は、アジアにも大いに受け入れられるスタイルなので、このレストラン、ますます人気沸騰の予感です。

 オープンして1カ月。韓国人シェフ サン・ジオンも試行錯誤の日々だったかと。ペルー料理を香港に浸透させること。食材を確保すること……手がけることはたくさんあると思うが、そこはアジアのラティーノ。真剣な表情にもときおり笑顔が見えてチャーミングだった。

ICHU(イチュウ)

所在地 3F H Queen’s Building, 80 Queen’s Road, Central
電話番号 2477-7717
http://ichu.com.hk/

 そして香港に行くからには、やはりおいしい中華が外せない。新旧とりまぜて食通を唸らせる名店がしのぎを削っているが……。

 今回は、やはりセントラルにある新店「Ying Jee Club(インジークラブ)」をご紹介。

 ここ、お店自体はミシュラン1ツ星なのだが、エグゼクティブシェフはこの10年で16もの星を獲得したレジェンド。インジークラブもオープン3カ月で1ツ星を獲得だから、スゴい。

 雑味のない完璧に洗練された広東料理の印象。食べる側もエレガントになる、そんな気分にさせてくれる料理だった。

Ying Jee Club
(インジークラブ/営致会館)

所在地 107-108 Nexxus Building, 41 Connaught Road, Central
電話番号 2801-6882
http://yingjeeclub.hk/

2018.11.26(月)
文・撮影=大沢さつき
コーディネート=甲斐美也子(p.2)