家族と向き合う時間を大切にしています

 以前は多少残業することもあったが、4月に小学生になり、環境の変化にとまどう長女とできる限り向き合いたいと、育児短時間勤務制度を利用し定時の17:30に退社。限られた時間を有効に使うため、通勤時間や勤務中の移動時間を利用してアイディアを練ったり、複数の案件を、「緊急性」と「重要性」の2つの側面から整理し、優先順位をつけながら仕事をこなすよう心がけている。

「『完璧にやろう』でなく『できることを最大限にやろう』というスタンスで仕事と向き合う」スタイルが、佐野さん流だ。

仕事の効率UPに欠かせない優先順位メモ

 忙しくも充実した日々を送る佐野さんの大きな助けになっているのが、実母の存在。自宅近くに住み、次女の保育園への送迎、夕食づくり、週末出勤の際の子守りなどを担う。まさに全面協力体制だ。「実の親だからこそ、甘えっぱなしはNG。『いつもありがとう』と、常日ごろから感謝の気持ちを伝えるようにしています」という。

 多忙な夫は育児に関しては「戦力外」(笑)というものの、食洗器に食器を入れてくれたり、佐野さんの話に親身に耳を傾けてくれたりして妻をフォロー。月に1度、知り合いのサロンでネイルの施術を受ける時間も、子守り役をかってでてくれるという。ネイルの時間は、佐野さんが、唯一自分のためだけに使える至福のひとときだ。

カルピスを彷彿させる水玉のネイル

 取材中笑顔を絶やさず、たくさんのエピソードを披露してくれた佐野さん。幾度となく「感謝」という言葉を発し、「保育園の先生やママ友、会社の仲間、家族などたくさんの人に支えられて子どもたちの今がある」と実感していることが伝わってきた。周囲の人たちへの謙虚な感謝の気持ちが、働くママの輝く笑顔を生み出している。

Column

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2012.07.29(日)
text&photographs:HITOMINA