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佐野公美さん
お子さん:長女(菜月ちゃん)6歳10カ月、次女(萌々音ちゃん)1歳10カ月
カルピス株式会社 広報・CSR部 アシスタントマネージャー
入社後、営業企画部、秘書、経営企画部を経て広報・CSR部へ。社会貢献活動を中心としたCSRのとりまとめを行っている。食育をテーマとした小学生向け出前授業「乳酸菌スクール」の運営にも携わり、子どもたちに、生き物の命や力をいただくことのありがたさを伝えている。
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長女が11カ月の時に、「子どもを預けてまで働く必要があるのか」という葛藤を抱えながら職場復帰した佐野さん。甘えん坊で、毎朝保育園で泣き続ける長女を送り出した後、通勤電車の中で「私も人知れず泣きました」というが、保育園の先生や同じ保育園ママに支えられ、親子共にたくましく成長。次女出産後は、6カ月で「迷いなく」職場復帰した。
「子どもを預けて働くことによって、『自分を助けてくれる人がこんなにいるんだ』と気づき、精神的にも強くなれたと思います」と笑顔で語る。
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朝は4:30起床。4:30という時刻は、次女出産後の職場復帰を機に、仕事と育児を両立させるための理想のタイムスケジュールをつくり、割り出した。会社の育児時差出勤制度を利用し、出社は10:00。家を出るまでの約3時間の間に、洗濯物を干す、朝食をつくるなどの家事に加え、次女と絵本を読んだり子ども向けのTV番組を見ながら体操したり、長女と始めた交換日記を書いたり、時にはキャラ弁づくりにも励む。
「朝のこの時間が、子どもたちとふれあえる貴重なひととき。交換日記を書いたりキャラ弁をつくることで、会えない時間もつながっていられる気がします」という。同じ会社に勤める夫も、職場が遠方で始業時刻も早いため、4:30に起床。夫とのコミュニケーションも、この時間にとることが多い。まさに、「朝時間=家族時間」を実践する佐野一家だ。
2012.07.29(日)
text&photographs:HITOMINA