東洋一のサウンド・マシーン、クレイジーケンバンドを率いる横山剣さん。その常人の域を超えた旺盛なクリエイティヴィティにインスピレーションを与える源泉のひとつが、魅力的な女性たちの存在です。これまでの人生で恋し憧れてきた、古今東西の素敵な女性について熱く語ります!
#002 石田ゆり子
石田ゆり子(いしだ ゆりこ)
1969年生まれ。東京都出身。88年、NHKドラマ「海の群星」にてデビュー。主な出演作に、映画『サヨナライツカ』『悼む人』、ドラマ「不機嫌な果実」「Dr.コトー診療所」「逃げるは恥だが役に立つ」などがある。映画『もののけ姫』『コクリコ坂から』など、スタジオジブリ作品では声優も務める。フォト&エッセイ『Lily ―日々のカケラ―』(文藝春秋)は20万部を超えるベストセラーとなっている。
人妻を演じた彼女の表情が色っぽい
石田ゆり子さんは、2007年にフジテレビで放送されたドラマ「今週、妻が浮気します」で、タイトルに掲げられた主人公の妻の役を演じています。
この作品の主題歌に起用されたのが、僕たちクレイジーケンバンドの「てんやわんやですよ」。
そんな縁もあり、毎回このドラマを観ていたんですが、とにかく石田さんがセクシー。特に、旦那さんを演じたユースケ・サンタマリアさんに対して嘘をつく時の表情がものすごく色っぽい。背徳感がたまらない。
仮に僕に、彼女をシンガーとしてプロデュースする機会が与えられたなら、セルジュ・ゲンスブールが作詞作曲を手がけた、ジェーン・バーキンやブリジット・バルドーの楽曲をモチーフにしたいですね。
……まあ、これは妄想だからいいんでしょう。実際、あんなにエロい企みを実行したら、ちょっとファンの人たちから顰蹙を買っちゃうかもしれない(笑)。
でも、こんな考えを起こさせること自体が、石田さんの魅力。真面目っぽくさわやかに見えるがゆえ、その奥に秘められた何かが興味をかき立てる。
思いっきり熱唱するんじゃない。歌唱力ではなく、声そのものや息遣いで、自分ならではの表現力を存分に発揮してもらう。日本で言えば、昔、木の実ナナさんが細川俊之さんとやってたような、女優にしかできない、ああいう感じ。
もしも石田さんとデートできるなら、箱根あたりをドライブしてみたいもの。芦ノ湖スカイラインや箱根スカイラインあたりが理想ですね。
車は、ポルシェとかキャデラックとか、高級な外車をいろいろと検討してみましたが、結論としては、トヨタのセンチュリー。ちょっと、愛人っぽい感じがするじゃないですか。
ただし色は、黒だと僕が単なる運転手さんみたいに見えちゃうから、やっぱり白がいいな(笑)。さらに細かいこと言うと、昭和44年ぐらいの年式がいい。
2018.05.30(水)
構成=下井草 秀(文化デリック)