男の色気と激しさ全開で
女々しく歌うヒデキにメロメロ
2017年も先が見えてきた。早ッ!!
40歳を過ぎてから時の流れが早すぎて、自分の年齢カウントが追いつかない。私何歳だっけとしばらく考えないといけないという情けない有り様だ。さらに最近では昨日の晩ご飯のメニューより、数十年前の甘酸っぱい記憶の方が鮮明に思い出されるようになっている。
若者よ、呆れている場合ではないぞ。君もそうなる! 近いうちにッ。
ということで今回は、私の初恋の彼の興奮∞な魅力を書こうと思う。
その初恋の彼の名は西城秀樹。70年代から80年代にかけて歌謡界に降臨した情熱の炎の具現化である。
なぜ今ヒデキなのか。理由は、10月17日(火)からコンサート「HIDEKI SAIJO CONCERT 2017 THE 45+1」が開催。さらには彼の麗しき舞と叫びを収めたDVD-BOXがこの11月に発売されるからである。そりゃ書かねば。急いでヒデキの魅力を書かねば!
やめろと言われても今では遅すぎる。溢れ出るパッションを抑えることはもうできない。
デビュー45周年。ヒデキカンゲキな魅力に再び浸るうってつけの時期である!
ヒデキの魅力、それはなんといっても「激しい女々しさ」である。
喉が潰れんばかりの愛の雄叫び。陶酔の表情。踊っても叫んでも奇跡的なほど乱れないリズムと音程と髪型。右に蹴ったり左に踏ん張ったり大忙しな長いおみ足。そしてそこから繰り出される、ストーカー一歩手前な世界観ッ!
「君が望むなら生命をあげてもいい」(「情熱の嵐」作詞/たかたかし 作曲/鈴木邦彦)
「ブーメラン! きっとあなたは戻って来るだろう」(「ブーメランストリート」作詞/阿久悠 作曲/三木たかし)
「一生一度ならピエロも主役さ!」(「炎」作詞/阿久悠 作曲/馬飼野康二)
冷静に歌詞を見たらかなり赤信号な恋の執念だが、それを「ひたむきで美しい」と思わせるヒデキ……! 私が人生で出会った中で、一番いろんな意味で危険なセクシーGUYである。
2017.10.17(火)
文=田中 稲
写真=文藝春秋