福士蒼汰・桐山漣との共演で緊張
――では、転機となった作品は何でしょうか?
やはり、「軍師官兵衛」だと思います。それによって、こうした取材をしていただける機会も増えましたし、ゆかりの地である姫路城のイベントに呼んでいただいたこともありました。なによりたくさんの方に顔を覚えていただき、お仕事の数が増えたと思います。
――さて、宙太郎役を演じられた最新出演作『曇天に笑う』ですが、お兄さん役の福士蒼汰さんは「仮面ライダーフォーゼ」、母親的存在である金城白子役の桐山漣さんは「仮面ライダーW」ですよね。
宙太郎のオーディションに合格したときに、主演が福士蒼汰さんということを聞き、驚きました。しかも、桐山漣さんもご一緒と聞いて、一気に「仮面ライダー」を意識して緊張してしまいました。でも、緊張だけではなく、みなさんと仲良くなれれば、長期で大変そうな撮影は絶対に楽しくなると思っていました。だから、自分から話しかけよう! と誓いました(笑)。
――ちなみに、宙太郎の役作りに関しては?
原作を読んで、明るく元気な性格など、自分と似ているところが多かったので、できるだけ自分のままで演じられれば宙太郎になれると思いました。本広(克行)監督からも「お前のままでいれば、宙太郎になれる」と言っていただき、さらに確信しました。ただ、泣くシーンは難しかったです。
2018.03.09(金)
文=くれい響
撮影=平松市聖