ベトナムでは珍しい海のサンセット

ヌクマム工場にて。自分土産に本場のものをと、楽しみに訪れたのに……。

 フーコック島の名産といえば、ヌクマムと胡椒、そしてハチミツ。工場や農園の見学ができ、その場で購入もできます。ただし、ヌクマムは機内への持ち込みがNG(スーツケース内も)。本場の味を持ち帰りたかったのに、残念! 

オーガニック栽培の胡椒農園。こちらは購入OK。

 そして、お目当てのビーチ。フーコック島のメインビーチは西海岸のロングビーチ(チューンビーチ)。

ガイドさんに「ロングビーチに行きたい」とリクエスト。ホテル内ビーチはNGと思ったのか、工事現場の奥の浜へ。「え!?」。でも、思いがけず、手つかずの状態を見ることができました。

 約20キロも白砂ビーチが続き、インドシナ半島の東海岸を縁取るベトナムでは貴重なサンセットを拝むことができます。

西海岸に位置するソル ビーチ ハウス フーコック バイ メリアのサンセット。

 リゾートホテルのビーチでは、夕刻になると一日のハイライトとばかりに人々が集まってきます。水平線に沈む夕日、ビーチリゾートでは当たり前に思ってきましたが、ここではスペシャルに感じます。

 もうひとつ、東海岸のサオビーチ(JWマリオットの北隣)は2つの岬に挟まれた、手つかず感漂うビーチ。

地元の人々による海の家の手作り感がいい感じのサオビーチ。

 ヤシの葉で葺いた海の家やペイントした木製のビーチベッドなど、素朴な味わいです。季節によって、海の色の明るさや漂流物の有無などの違いはあるそうですが、白砂の美しさは通年変わらず。地元の人も毎朝、掃除をがんばっています。

フーコック島
●アクセス ホーチミンから国内線で約1時間
●おすすめステイ先
JWマリオット・フーコック・エメラルド・ベイ・リゾート&スパ
http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/pqcjw-jw-marriott-phu-quoc-emerald-bay-resort-and-spa/

古関千恵子 (こせき ちえこ)
リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

Column

古関千恵子の世界極楽ビーチ百景

一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!

2018.02.24(土)
文・撮影=古関千恵子